「冬至」の日の夜が「新月」と重なることを
「朔旦冬至」(さくたんとうじ)と言います。
「朔旦」とは、一日の朝という意味です。
旧暦十一月一日が「冬至」となり、
一年の節目と月の始まりが重なる
おめでたい日とされます。
日本で「朔旦冬至」の祝いの初見は
聖武天皇の神亀3(726)年で、
貞観3 (861) 年から採用されました。
朝廷では「朔旦の旬」(さくたんのしゅん)と称して、
祝宴を催した他、恩赦、叙位、免租なども
行われるなど、古代には盛んでしたが、
中世になって衰微し、暦の変化も原因して、
江戸時代の天明6(1786)年が最後となりました。
「朔旦冬至」は、暦法上、20年に1度回ってきて、
「朔旦冬至」の年から
次の「朔旦冬至」の前年までの 19年を
「1章」と言います。
なお、次回の朔旦冬至は2033年です。
<過去の朔旦冬至>
・2014年 冬至 12月22日 新月 12月22日
・1995年 冬至 12月22日 新月 12月22日
・1976年 冬至 12月22日 新月 12月21日
・1957年 冬至 12月22日 新月 12月21日
・1938年 冬至 12月22日 新月 12月22日