「鳥追い」は、
子供達が、
手に手に鳥追い棒と称する棒切れや杓子を持って
打ち鳴らし、
「朝鳥ほいほい、夕鳥ほいほい、
物を食う鳥は、頭割って塩つけて、
物を食う鳥は、頭割って塩つけて、
佐渡が島へ追うてやれ」
などの歌を歌いながら、田畑などを囃して回るお祭です。
秋の収穫時には、
スズメ、サギ、カラスなどに
作物を荒らされることが多いのですが、
年初に害鳥を追い払う呪術的な行事をしておけば、
その効果が、秋にまで持続するという言い伝えに基づいて
行われています。
大人も参加して家ごとにするもの、
子供仲間が集まって家々を訪問して歩くもの、
鳥追い小屋と称する小屋に籠るものなどがあり、
小正月に、信越地方から関東・東北にかけて広く分布する
年中行事です。
小正月が本来の正月とされていた時代は、
正月を迎えるとともに皆一斉に歳を取りました(数え歳)。
前夜から当日にかけての夜は
子供達も胃細分大人になる節目。
小屋に寝泊まりしたり、
鳥を追い払ったりという行事を子供達が担うのは、
成長の証しの意味もあったかもしれません。
1月15日はかつては子供が成人する
「元服の日」でもありました。
その名残りが、「成人の日」として今に続いています。
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