「夏至」は、一年で一番夜が短い日です。
「冬至」と比べると約5時間も違います。
令和5(2023)年の「夏至」は6月21日で、
「冬至」は12月22日です。
それぞれの「日の出」「日の入り」の時間は、
次のようになります。
地名 | 日の出 | 日没 | 昼時間 | |
東 京 | 夏至 | 4:25 | 19:00 | 14時間35分 |
冬至 | 6:47 | 16:32 | 9時間45分 | |
名古屋 | 夏至 | 4:38 | 19:10 | 14時間32分 |
冬至 | 6:57 | 16:44 | 9時間47分 | |
大 阪 | 夏至 | 4:45 | 19:14 | 14時間29分 |
冬至 | 7:01 | 16:51 | 9時間50分 |
(参照:国立天文台)
夏の夜の短かさ、儚さを惜しむ気持ちから、
夏の夜を呼んだのが「短夜」(みじかよ)という
季語です。
これに対する言葉としては、
春の「日永」(ひなが)、
秋の「夜長」(よなが)、
冬の「短日」(たんじつ)があり、
いずれも物理的な時間の長短からというよりもそれぞれの季節を背景にした情感を主とした
言葉です。
江戸時代までは、「不定時法」と言って、
夜明けから日没までの時間を六等分するという時間の単位で暮らしていました。
現在一般的に使われているのは、
1日を24時間とする「定時法」です。
1日を24時間とする「定時法」です。
ですから同じ「一刻」でも、
「冬」と「夏」、「夜」と「昼」では
違っていました。
ですが、「日の出」「日没」を基準に、
自然の変化に柔軟に合わせていたのですから、
その方が理に適っているのかもしれません。