1月11日は「鏡開き」です。
一年の健康と発展を祝って、
供えた鏡餅を割って食べる
新年の仕事・行事初めの儀式の一つです。
「鏡」は円満を、
「開く」は末広がりを意味します。
酒樽の蓋を開く神事も「鏡開き」と言います。
古くから、酒樽の上蓋は、
丸くて平らな形から「鏡」と呼んでいました。
古くから日本酒は、神事を営む際に
「神酒」として供えられ、
祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わし、
祈願の成就を願う習わしがありました。
樽の蓋を開いて(割って)、
酒をみんなで飲み交わすことを
「鏡開き」と呼んでいます。
「鏡」は、昔から魂が宿る
大切なものとされていましたので、
酒樽も「割る」ということを嫌い、
「鏡餅」同様、
酒樽も「鏡」を「開く」と表現しています。
鏡餅を割って食べる「鏡開き」も
神事での酒樽の蓋を開く「鏡開き」も、
ともに新たな出発や区切りに際し、
健康や幸福などを祈願し、
その成就を願うものです。