1月27日は「国旗制定記念日」です。
開国によって船に掲揚する国際旗が必要となり、
明治3(1870)年旧暦1月27日(新暦2月27日)に、
太政官布告の商船規則によって
「日の丸」が国旗として制定されました。
これを記念して、一般社団法人・国旗協会
(令和4年3月31日・解散)が
1月27日を「国旗制定記念日」に制定しました。
商船規則によると国旗のデザインは、
- 寸法は縦横比7対10
- 円の直径は縦長の5分の3
- 円の中心は旗面の中心から横長の100分の1だけ竿のほうに寄ること
となっていました。
なお、旗の大きさや材質に規定はありません
でした。
「日章旗」(にっしょうき)は、
この「商船規則」によって初めて国旗と呼ばれ、
以後、この商船旗が慣習的に国旗として
扱われていましたが、
それは本来の国旗とは異なる概念のもので、
「船印」として制定されたものでした。
そして「日の丸」が
正式に日本の国旗になったのは、
平成11(1999)年)8月9日に、
「国旗及び国歌に関する法律」が成立し、
8月13日にこの法律が公布・即日施行された
時でした。
「国旗国歌法」では、
国旗の縦横の比率は2:3、
日の丸の直径は縦の長さの5分の3、
日の丸は旗の中心の位置、
色地は白色、日の丸は紅色とされています。
国旗及び国歌に関する法律
(平成11年法律第127号)
(平成11年法律第127号)
(国旗)
第1条 国旗は、日章旗とする。
2 日章旗の制式は、
別記第1のとおりとする。
別記第1のとおりとする。
(国歌)
第2条 国歌は、君が代とする。
2 君が代の歌詞及び楽曲は、
別記第2のとおりとする。
別記第2のとおりとする。
附則(省略)
別記第1(第1条関係)
日章旗の制式
1.寸法の割合及び日章の位置
・縦 横の三分の二
・日章 直径:縦の五分の三
中心:旗の中心
中心:旗の中心
2.彩色
・地 白色
・日章 紅色
別記第2(第2条関係)
君が代の歌詞及び楽曲
歌詞
君が代は 千代に八千代に
さざれ石の いわおとなりて
こけのむすまで
ところで白地に紅色で丸が描かれた
日本の国旗は、古くから、一般的には
「日の丸」(ひのまる)と呼ばれますが、
法律上は「日章旗」(にっしょうき)と言います。
太陽をかたどった旗で、
「赤」は博愛と活力、
「白」は神聖と純潔、純粋さや正直さ、
清らかな心を表しています。
日本で「白地赤丸」が「日章旗」として
用いられるようになった経緯には諸説あり、
正確には不明です。
ですが日本人は元々、
太陽を有難くも畏れ多い存在として神聖視し、
特に農耕や漁撈において
太陽を信仰の対象としてきました。
なお、皇祖神・天照大御神は太陽神です。
聖徳太子が隋の皇帝・煬帝に、
「日出處天子…」で始まる国書を送還した他、
飛鳥時代末期に国号を
「日本」(日ノ本)と命名したところからも、
太陽(日の出)を意識しており、
「日が昇る」という現象を
重視していたことが窺えます。