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花まつりで誕生仏を安置する「花御堂」(はなみどう)

「花御堂」(はなみどう) とは、
お釈迦様の誕生を祝う
「花まつり」の際に設置される、
花を飾った小さなお堂です。
お釈迦様が生まれた
「ルンビニの花園」を模しており、
たくさんの花で飾られています。
 
 
 
「花御堂」(はなみどう) の中央には、
甘茶を満たした「灌仏桶かんぶつおけ (浴仏盆よくぶつぼん)」と呼ばれる
たらいのような器が置かれ、
その中に、銅で出来た小ぶりのお釈迦様の像
「誕生仏」が据えられます。
 
 
「誕生仏」は、
右手は天を指し左手は地を指す
お姿をされています。
これはお釈迦様が生まれた時、七歩歩いた後、
このような恰好をして
天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそん」と唱えたことに
由来しています。
これは、天にも地にも
私ほど尊い存在はないという意味で、
この世に生まれ、人々の幸せにために
教えを伝える仕事をするという、
決意と責任の大きさを謳った言葉なのです。
 
 
「花まつり」は、「誕生仏」のお釈迦様に
「甘茶」を注いで参拝します。
 
まず「花御堂」の前に立ち、
手を合わせて合掌します。
そしたら置いてある柄杓で甘茶をすくい、
「誕生仏」の頭に甘茶を3回かけます。
一回目は、お釈迦様を祝い、
いつまでも私達を守って下さるようにと
願います。
二回目は、私の心も、この甘茶の霊力によって
キレイになり、健康でいられますようにと
願います。
三回目は全ての人が幸せになれますようにと
祈りかけます。
 
参拝が終わったら、
甘茶接待所に「甘茶」が用意されていて、
参拝客に振舞われる所もあります。
実際にこの「甘茶」をいただくと、
病気にならないとも言われています。