
松の日
5月8日は「松の日」です。
「(社)日本の松の緑を守る会」が、
平成元(1989)年8月8日、創立十周年を機に、
5月8日を「松の日」を制定、発表しました。
「松の緑を考え、守り、植樹し、感謝する」
意義ある日にするために制定したもので、
この日を基準に週間、旬間または月間の行事を
会主催、共催もしくは協力などにより
行うとしました。
「日本の松の緑を守る会」によると
「松の日」とした事由は、次の通りです。
① 昭和56年5月8日、奈良県文化会館で
第一回「日本の松の緑を守る」
全国大会を開催した時、
高松宮殿下のおことばを賜り、
五百名近くの参会者を得て、
松に対する関心と熱意が
ひしひしと感じられ、
これが当会発展の大きな基盤となった
銘記すべき日である。
② 松枯れの伝染源 (マツノザイセンチュウ) を
運ぶマツノマダラカミキリの出現を控え、
対策準備期間中の最も重要な時期である。
マツノザイセンチュウ
北米原産の線虫で、明治時代に品物を
輸入する時に使われる梱包材と一緒に
日本に入り込んだとされています。
体長は約1mm程度の小さな線虫で、
松の体内に入ると、松の生体反応から
水を吸い上げる働きが阻害され枯れて
しまいます。
卵で生まれて親になるまで
3~5日しか必要とせず、
メスは約100個の卵を生むため
松の体内で莫大な増殖が行われます。
③ 4月29日の「みどりの日」(当時、
現在は5月4日)に続いて、
松の緑が風雪を凌いで、
最も輝く快適な季節である。
なお「日本の松の緑を守る会」は
平成15(2003)年に解散しましたが、
「日本緑化センター」がその意思を引き継ぎ、
松の保護・育成に関する様々な取り組みを
行っています。
「松」について
種類
松は杉や檜と同じように
日本では古くから親しまれてきた樹木です。
松は北半球を中心に生息する
マツ科の針葉樹で、世界中に9種類の松があり、
日本にはそのうち
「黒松」「赤松」「五葉松」の3種が代表的で、
これらを含め6種類以上が自生しています。
名前の由来
日本では、松は古くから神が宿る
神聖な木として尊ばれてきました。
松の名前の由来は、
神が降りてくるのを「待つ(まつ)」
あるいは「祀る(まつる)」「祭り」など
諸説あります。
縁起木
厳しい環境でも育つ強い生命力と
四季を通じて変わらぬ緑の葉を保つ姿から、
「不老長寿」「永遠の若さ」「繁栄」を
象徴する植物として
多くの行事や日常生活に用いられてきました。
松の様々な利用法
「松竹梅」では最上級とされ、
正月に家の門に飾る「門松」は、
年神様を家に迎え入れるための
「依り代」という意味合いがあります。
「松」という名のつく地名や名前は
たくさんあります。
「防風林」や「防砂林」として用いられる他、
公園などの公共の場や、庭木、盆栽などにも
取り入れられています。
また「松茸」は主にアカマツ(赤松)林などに
生育すると言われています。
赤松の松脂を燃やして採取した煤から製造した
固形墨の「松煙墨」(しょうえんぼく) は、
手間の掛かる伝統技法で製造することから、
現在では貴重な墨となっています。
また松の木から分泌される天然樹脂の
「松脂」(まつやに) は、
次のような様々な用途で利用されています。
・滑り止め
野球のロジンバッグ、
ハンドボールのボール・バレエのトウシューズ・
ホッケーのスティック・弓道のくすね・
ボルダリングなどの滑り止め
ハンドボールのボール・バレエのトウシューズ・
ホッケーのスティック・弓道のくすね・
ボルダリングなどの滑り止め
・楽器
バイオリンやチェロなどの弦楽器の弓に塗布し、弦との摩擦を増やすことで
音を奏でやすくします。
音を奏でやすくします。
・接着剤
適度な硬さと粘り気があるため、
接着剤や粘着剤として使用されています。
接着剤や粘着剤として使用されています。
・にじみ止め
製紙用のロジンサイズ剤として、
紙のにじみ止めに使用されています。
紙のにじみ止めに使用されています。
・化粧品
有機顔料の表面改質や粉体原料同士の結合を
よくするものとして使用されています。
よくするものとして使用されています。
・食品
チューインガムにおいては
樹脂のような食感を与えます。
樹脂のような食感を与えます。
・医薬品
コーティングや粘着、粘稠、基剤目的の
医薬品添加剤として使用されています。
医薬品添加剤として使用されています。
松葉の健康効果
「松葉」(まつば) は、古くから
「仙人が食べていた」とされるほど
栄養価が高い健康食材です。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなどの
ビタミン群が豊富に含まれている他、
クロロフィル、鉄分、ケルセチンなどが
含まれていることから、
強力な抗酸化作用、
血管強化・血液サラサラ効果
(動脈硬化・高血圧予防)、
デトックス・免疫力向上(風邪予防)が
期待されています。