江戸時代までは、1年の仕事始めは1月2日でした。
この日は、普段の仕事を形だけ行い、
恵みをもたらす神を祀り、
豊作豊漁や無事安全、技芸の上達などを祈ります。
農村では田畑にひと鍬入れ末の小枝を差したり、
山村では木の伐り初めをしたり、
漁村では船の初乗りをしたりします。
農初め
農村での仕事始めの日です。
田畑に松飾りや榊を飾って米や餅を供え、
鍬を入れて土を耕す所作をする
「鍬入れ」をする地域が多くあります。
山陰地方や九州地方では、「田打ち正月」と呼ばれます。
山初め・初山入り
山村農家での仕事始めで、新年の最初に山に入る日です。
山村では、山の神に酒や餅などを供えて無事故を祈願してから、
木の伐り初めなどが行なわれます。
初舟(船)・舟の乗り初め
漁村など、舟に関係する仕事をする人達の仕事始めで、
舟の乗り初めの日です。
船霊に酒・洗米・鏡餅を供えて豊漁や航行の安全を祈願してから、
船の乗初めが行なわれます。
初売り・初商い
商店などが2日に店を開けて初売りを始める日でした。
初売りセールが行われます。
最近は元日から開ける店舗も多いですし、
24時間365日営 業のコンビニ全盛で、
初荷の雰囲気は変わってきています。
初荷
運送関係の人達の日で、
新年の商い始めの荷物を「初荷」といいます。
現在では「仕事始め」の4日頃に
荷物を送る(発送・輸送・納品する)ことが多いようです。