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七十二候「天地始粛」(てんちはじめてさむし)

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「てんちはじめてさむし」
と読みます。
 
天地の暑さがようやく収まり、
涼しくなり始める頃になりました。
 
「粛」は縮む、鎮まるという意味があり、
暑さもようやく峠を越えました。
気象学的な区分では、九月一日からは「秋」。
学校では新学期が始まります。
空も大地も全てが粛し、
夏から秋へと新しい季節が改まります。
 
但し、日中はまだまだ暑い頃ですから、
体感としては夏の気候でしょう。
それでも、少しずつ冷たい空気が
秋を運んでくる時季で、
天気図には時折、
秋雨前線」が登場するようになります。
 
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秋雨前線の北側には、
大陸の冷たい空気を孕んだ
高気圧が控えていて、
前線とともに
日本列島をゆっくりと南下しながら
秋を運んできます。
 
高い山々や北国では、
これから急速に秋が深まっていきます。
平野部でも少しずつ秋へ向かう気配が
感じられます。
涼風が心地よく大地に吹き渡ると、
実りの秋はもう目前です。
 

 
秋の雑節「二百十日(にひゃくとおか)
この頃です。
秋の収穫を目前にしての台風の襲来は一大事。
油断のならないこの日を、過去の経験から
厄日として戒めるようになりました。
 

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