うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「草木萠動」

「そうもくほうどう」と読みます。
 
新しい命が一斉に芽生え始める頃です。
冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れて出て来て、
木の芽は綻び、地面からは草の芽が一斉に顔を出します。
 
「萠動」とは草木が芽吹くことで、
物事の起こる兆候が現れるいう意味です。
草の芽が萌え出すことを
「草萌え」(くさもえ)または「下萌え」(くさもえ)と言います。
 

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木々が新芽を出す頃を
「木の芽時」(このめどき)と言います。
この3月から4月にかけてのこの時期は、
小さな緑の花が咲いたように木々が華やぎ、
虫達が冬を終え、動き出す季節です。
 
そんな喜ばしいこの時期であるのに反して、
昔から「木の芽が出る頃には病人が出る」と言われ、
「身体的・精神的に一番バランスを崩しやすい」時期なので
注意しなければならないとも言われています。
 
ずっと低かった気温が
急激に温かくなったり、かと思えば寒くなってみたり、
また「菜種梅雨」(なたねづゆ)とか「春雨」といった言葉があるように、
気圧が不安定になって雨が降る日も多くなり、
冬と比べて天気も変化しやすくなります。
そのためこの時期には、
日本人の誰もが自律神経系が疲労しやすい状態になるのです。
 

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加えてこの季節は、社会的な変化も目白押しです。
卒業、入学、就職、昇進、引越しなどといった
大きく環境の変化をもたらすようなイベントがあるため、
負担が増えて、心の不調に繋がってしまうのです。
 
こういった時は「交感神経系」ばかりが活性化していますので、
意識的に「副交感神経系」を活性化させてあげると良いそうです。

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睡眠時間を普段より多くしたり、
休日は予定を入れずに出来るだけ自分の心の向くままに
ゆったり過ごすことを意識して増やすようにするのが
おススメだそうです。
 
また、春は新年度だからとか、昇進したからといった理由で、
新しい事を始めたり、ダイエットや禁煙にトライしたりなど、
新たな活動やルールをスタートさせずに、
まずは「春の変化」が一段落してから、
こうした新たな活動を起こすように心掛けたらいかがでしょうか。
 
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