豆まきはChina発祥とされ、
それが日本に伝わり、
節分に豆まきを行うようになったとされています。
昔、京都の鞍馬に鬼が出た時、
毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけたところ、
鬼を退治できたという話が残っており、
「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて
「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じるということです。
- 必ず炒った豆を使う!
- 豆まきは夜に行う!
- 豆を撒く人は一家の主か年男、年女、もしくは厄年の人!
- 豆の入った枡は胸より上の高さに持つ!
- 豆は家の奥の部屋から撒き、最後は玄関!
- 「鬼は外」「福は内」は同時に言わない!
- 豆を撒いたら必ず戸を締めよう!
- 豆は年齢よりも一つ多い「数え年」で食べる!
- 外に撒いた豆は、白い紙に包んで、塩を振って浄めてから捨てよう!
それでは、「豆まきの作法」です。
必ず炒った豆を使う!
生の豆だと拾い忘れた際に芽が出る可能性があり、
縁起が悪いとされています。
炒った豆は「三方」というお供え物に使用する台や桝の中に入れて、
神棚に2月3日までお供えしておきます。
落花生でも・・・
節分に「大豆」ではなく「落花生」を撒く地域があります。
北海道や東北地方、千葉県、鹿児島県、宮崎県などです。
北海道や東北は、雪の中に撒いても見つけやすく衛生的だから、
千葉県、鹿児島県、宮崎県は落花生の産地だからとの説が有力です。
豆まきは夜に行う!
鬼は夜にやってくると言われていますので、
夜に行いましょう。
家族全員の無病息災を祈るため、
家族全員揃って撒くのが良いとされています。
豆を撒く人は一家の主か年男、年女、もしくは厄年の人!
最近では家族のイベントとしての側面も強いため、
余りこだわらず、子供と一緒に楽しく撒きましょうか。
豆の入った枡は胸より上の高さに持つ!
神様の霊力を宿した豆ですから、
撒く時は、腕を振って投げつけるのではなく、
豆の入った「三方」や「桝」を胸より上の高さで持ち、
下手投げで撒きましょう。
豆は家の奥の部屋から撒き、最後は玄関!
まず、家の戸や窓を開けて外に向かってまきます。
「鬼は外」「福は内」は同時に言わない!
まず家中の戸を開け放して豆を撒きましょう。
大きな声を張って、
パラパラッと威勢よく豆を打ち付けるように撒きましょう。
外に向かって豆を撒く時にだけ「鬼は外」と言い、
部屋の中に「福は内」と言ってまきます。
同時に言ってしまうと
せっかくきた福も豆によって追い出されてしまいます。
豆撒きの口上は
「鬼は外、福は内」が一般的ですが違った口上も
あります。
鬼が福運をもたらす存在と考えられている
地域や寺では独特な言い回しをしています。
例えば、悪者を退治する鬼の言い伝えがある
奈良市の元興寺では「鬼は内、福は内」、
東京・入谷の鬼子母神では「鬼は外」の代わりに
「悪魔外」と言います。
豆を撒いたら必ず戸を締めよう!
豆を撒いたら、
福が出ていかないように必ず戸を締めることを忘れずに!
豆は年齢よりも一つ多い「数え年」で食べる!
豆まきが終わったら、鬼が戻ってこないように
「すぐに戸締り」をしましょう。
その後、豆(「年取り豆」)を食べます。
豆を食べることによって魔を滅し、
鬼を退治したということになります。
そして一つ多く食べると
次の1年まで健康でいられるとされています。