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節分のならわし

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福豆

 
節分にまかれる、邪気払いに効果があるとされている
あの煎った大豆のことを「福豆」と言います。
 
元々、豆には「生命力と魔よけの呪力がある」と考えられており、
これを煎ることで
「魔の目を射る」とか「魔を滅する」という意味があると
伝えられています。
また「五行思想」によると、
豆は「金」の属性とされ、また病や災いも「金」の属性で、
それを滅すると言われる「火」で豆を煎ることで、
鬼を封じ込めるという意味があります。
最後に豆を人間が食べてしまうことで
「鬼を退治した」ということになると考えられているんです。
 
 
節分の前日、
節分に用いられる大豆を一升枡に入れるか、
あるいは三方に盛って神棚に供えます。
 
節分の当日は、日が暮れるまでの間に豆を炒り、
夜になったら豆まきに用い、
その後、「年とり豆」として、
自分の年と同じ、またはそれに一つ加えた数だけ食べます。
 

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福茶

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自分の年齢ほど沢山豆を食べられないご年配の方には、
年の数の豆に熱いお茶を注いだ「福茶」をおススメします。
食べるのと同じご利益があるそうです。
 

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恵方巻

 
その年、お目出度いとされる方角「恵方」
(令和5年は「南南東」)を向き、
切っていない太巻き寿司を無言で「丸かぶり」します。
 

 
巻き寿司は「福を巻き込む」から、
切らないのは「縁を切らない」から、
寿司の具が7種類用いられるのは、
「七福神」に因んでいるからです。
恵方巻」の起源は比較的新しく、
愛知県とも大阪府とも言われますが、
近年では全国的に広まり、コンビニなどでは予約販売もしています。
 

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柊鰯(ひいらぎいわし)/焼嗅(やいかがし)

 
「柊鰯」(ひいらぎいわし)は、
節分に魔除けとして使われる、柊の小枝と焼いた鰯の頭、
あるいはそれを門口に挿したものです。
西日本では、
「焼嗅」(やいかがし・やっかがし、やいくさし、やきさし)とも
言われています。
 
 
門や家の軒下に吊るして、魔除けのおまじないをします。
柊の棘が鬼の目を刺し、
更に鰯の悪臭で鬼が退散するということから
行われている習慣です。
 
「鰯の頭も信心から」ということわざは
この風習から生まれました。
 

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地方によって材料も様々で、豆がらを一緒に束にしたり、
ヒイラギの代わりに黒文字、竹、山椒の枝などを使う所もあります。
串に刺すのも、お餅や焼き豆腐、ねぎの頭を使う地方もあるそうです。
 
この魔除けに使った「鰯」は、
「紙に包み塩で清めてから捨てる」のが一般的なようです。
また、「神社に持っていきどんど焼きで処分する」、
「庭に埋める」「灰になるまで焼く」という説もあるそうです。
ですが、現代社会では、どれも難しい・・・。
そのままゴミ箱に捨てるのは、何となく気が引けますし・・・。
やっぱり鰯を飾るのはやめておこうと思った方も多いのでは。
 
そういう方は(私も)、鰯を食べましょう!
関西地区などの西日本や関東や福島などの東北一部では
鰯を食べる所があります。
 
鰯は、陸に揚げるとすぐに弱ってしまうことや、
貴族が食べるものではない卑しい魚であるということから、
その語源は「弱し(よわし)」とか「卑し(いやし)」と
言われています。
更に鰯は、臭いが強い魚です。
「節分」の日に、
弱く、卑しく、臭いの強い鰯を食べると、
体内の「陰の気を消す」という意味があると言われています。
そのため、旧暦の大晦日の節分の日に、
寒い時期に無病息災の儀式として
栄養価の高い鰯を食べることが定着したと考えられています。
 
 

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