「臘日」は、「ろうじつ」または「ろうにち」
と読み、選日の一つです。
「臘日」(ろうじつ・ろうにち)とは
「臘日」(ろうじつ・ろうにち)は、
「臘」が「繋ぎ合わせる」という意味から、
旧年と新年の境目になる一年の最後の日で、
「大晦日」とも呼ばれていました。
新年と旧年の境目になる旧暦12月のことを
「臘月」(ろうげつ)、
年末や歳末のことを「臘尾」(ろうび)、
年が明けてから前年の12月のことを
「旧臘」(きゅうろう)と言ったりします。
また12月8日に仏教寺院、特に禅寺において
釈迦が悟りを開いたこと「成道」を記念して
「成道会」(じょうどうえ)が行われています。
釈尊が「臘」(12月)「八」(8日)の
暁に成道したことから、
「臘八会」(ろうはちえ)とも言います。
一方、暦注の一つである「臘日」は、
「結婚や神事を避ける日」と言われています。 ただ「臘日」に特に明確な説がある訳ではなく、
吉凶についても諸説あり、
暦に書かれていないことも多いです。
臘日の由来
「臘日」は、古代中国において
「臘祭」(ろうさい)という
冬至後の第三の戌の日に行われていた祭礼が
起源と言われています。
「臘」には繋げるという意味があることから、
「臘祭」は一年の最後の日に、
今年と来年を繋ぐ祭りとして行われていました。
また、「臘」は「猟」に通ずるため、
猟をして捕えた獲物を祭壇に供えて、
神や祖先に捧げたとも言われています。
しかし、古代中国でのこのような習慣は
日本には伝わらず、名前のみ伝わり、
単なる「暦注」の一つとして
使われるようになったと言われています。
令和6(2024)年の「臘日」
「臘日」がいつなのかについては、
下記のようにいくつかあり、
カレンダー毎に違うようです。
① 「小寒」の後の2度目の「辰」の日
② 「大寒」に最も近い「辰」の日
③ 「大寒」の後の、最初の「戌」の日
④ 旧暦12月9日
↓ ↓
令和6(2024)年の臘日は、
① 1月29日[月]
② 1月17日[水]
③ 1月23日[火]
④ 1月19日[金]
「臘日」に避けた方が良いこと
「蠟日」の決め方にはたくさんありますが、
吉凶も様々あるようで、
ある説では「吉」の日とされますが、
また別の説では「凶」の日と言われています。
神社などでは、この日を大晦日として
下半期の罪や穢れを取り除く
「大祓」(おおはらい)という儀式を執り行う
場合もあるようです。
一般的には「神事」や「結婚」は
避けた方が良いと言われています。