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二十八宿「鬼宿」(きしゅく)

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二十八宿「鬼宿」(きしゅく)
鬼が宿にいて、外を出歩かないので、
鬼に邪魔をされずに、様々なことを行うことが
出来る「大開運日」 とされています。
 
 

二十八宿「鬼宿」とは

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鬼宿
・四 神:南方朱雀
・読み方:きしゅく[訓読:たまおのぼし]
・現在星座での概略位置:かに座中央部
・距 星:かに座θ星
・梵 名:ムリガシラー
 
「鬼宿」は「きしゅくにち」とか「きしゅくび」と
読みます。
和名では「魂緒の星」(たまおのほし)とか
「魂讚星」(たまほめぼし)とされているので、
この和名の読み方をすることもあるようです。
 
「鬼宿」の日には、
鬼が宿にいて外出しないため、
鬼に邪魔されること無く行動出来る
「大吉日」とされています。
 
但し、結婚や入籍、結納など、
婚礼関係だけは「凶」です。
「鬼宿」は 「鬼が宿にいる日」なので、
「宿」を「家」と考えると、
結婚は「嫁が家に入る」ことで、
鬼が家の中にいる「鬼宿」に嫁入りしたら、
鬼と嫁が鉢合わせしてしまうからだと
言われています。
 
暦注下段の「鬼宿日」
「暦注下段」にも
「鬼宿日」(きしゅくび)というのがありますが、
二十八宿の「鬼宿」と同じで、由来も同じです。
 
暦によっては、
「百事を行って、名誉、長寿を得る日」と
説明されていることがありますが、
これはインド発祥の「二十七宿」の吉凶を
表示していると思います。
 
「鬼宿日」にやるといいこと
  • 自分が本当にやりたかったこと
  • 引っ越し
  • 宝くじの購入
  • 財布を買い換え
  • お寺に参拝する
「鬼宿日」にやってはいけないこと
  • 結婚式や入籍などの婚姻関係
 

どうして「大吉日」になったのか?

  
 
「お釈迦様の生まれた日が鬼宿日だったから」
という説が有力です。
 
一般的に、お釈迦様は「旧暦4月8日」に
生まれたと言われていますが、
インドでは「旧暦4月15日」に生まれたと
言われています。
陰暦では28日で月の周期が一周しますので、
毎月15日が「鬼宿日」として定着しています。
 
「七五三」の祝いは
11月の「鬼宿日」
11月15日 は「七五三の日」です。
元々「七五三」は
「11月の吉日」を選んで行われていました。
これが「11月15日」に
固定されるようになったのは江戸時代です。
 
三代将軍・家光が、
後に五代将軍となった綱吉の
「袴着の儀式」(現在の「七五三」)を
この日に行ったからだと言われます。
家光は、綱吉が病弱なことを心配し、
無事の成長を祈るために
「鬼宿日」である11月15日を選んだのです。
 
これが庶民にも広まり、
「七五三」は毎年11月15日に固定され、
新暦が採用された後も、
そのまま11月15日で引き継がれています。
 
「煤払い」の12月13日は
「二十七宿」の「鬼宿日」
貞享2(1685)年までの暦では、
「二十八宿」ではなく「二十七宿」が
使われていました。(「貞享の改暦」)
 
その後「二十七宿」は日本の暦から
姿を消しましたが、その時の名残りが
今でも神社の行事として残っています。
それが「煤払い」です。
 
例年12月13日、神社では「煤払い」が
行われます。
これも元々は旧暦の12月13日に行われていた
もので、旧暦の12月13日は二十七宿の
「鬼宿」と決まっています。
「二十七宿」でも「鬼宿」は、
よろずのことに吉日とされるため、
選ばれたとされています。
 

鬼宿日の配置と日にち

「鬼宿」は日の十二支が「申・子・辰」に
固定されています。
 
令和6(2024)年の二十八宿「鬼宿」
日付 他の吉日
1月05日(金)  
2月02日(金)  
3月01日(金) f:id:linderabella:20201225131338j:plain 甲子
3月29日(金)  
4月26日(金) f:id:linderabella:20210228065947j:plain 大安
5月24日(金)  
6月21日(金)  
7月19日(金)  
8月16日(金)  
9月13日(金)  
10月11日(金) f:id:linderabella:20210228065947j:plain 大安
11月8日(金) f:id:linderabella:20210228065947j:plain 大安
12月6日(金)