「橿原祭」(かしはらまつり)は、
奈良県橿原市にある橿原神宮の例祭です。
一年を通じて行われる神事の中でも
最も重要なお祭りで、
毎年2月11日の「建国記念の日」に、
「勅使」(ちょくし)参向のもとに行われます。
「勅使」(ちょくし)とは天皇陛下のお使いで、
天皇陛下からの幣帛が供えられます。
祭礼の際に、勅使が派遣される神社のことを
「勅祭社」(ちょくさいしゃ)と言います。
橿原神宮の他、
「伊勢神宮」も勅使が遣わせられるが、
別格扱いのため、「勅祭社」(ちょくさいしゃ)の
中には組み込まれていません。
祭礼の日の2月11日は、
神武天皇が畝火(畝傍)の「白檮原宮(橿原宮)」で
建国即位した「紀元元年一月一日」を
新暦に換算したものです。
この日はかつては「紀元節」でしたが、
「橿原祭」はその復活運動の中心として
盛大に催事が営まれています。
「橿原神宮」(かしはらじんぐう)は、
明治22(1889)年、
記紀伝承の神武天皇の「橿原宮」の跡に、
京都御所内の天照大神がお祀りされていた
「内侍所 (賢所 )」を御本殿として、
新嘗祭が執り行われていた
「神嘉殿 」を拝殿として下賜されました。
明治23(1890)年1月に移築が完了し、
明治23(1890)年4月2日、
官幣大社(かんぺいたいしゃ)「橿原神宮」が
御鎮座し、創建となりました。
「官幣大社」(かんぺいたいしゃ)は、
古くは神祇官から、明治以降は皇室から
幣帛(へいはく)を奉った、社格の高い神社。
大社、中社、小社、別格の四等級があり、
皇室崇敬の神社や天皇・皇族・忠臣などを祀る
神社が多い。
御祭神は、神武天皇と
皇后の比売多々良五十鈴比売(ひめたたらいすずひめ)
です。
〒634-8550 奈良県橿原市久米町934