九星(きゅうせい)
「九星」は、一から九までの数と、
白・黒・碧・緑・黄・赤・紫の七色と、
水・土・木・金・火の五星とを組み合わせた、
「一白水星」「二黒土星」「三碧木星」「四緑木星」
「五黄土星」「六白金星」「七赤金星」「八白土星」
「九紫火星」という九つの星を
年や月、日から時刻、方位(方角)に割り当て、
その年、その月、その日、その時、その場所の吉凶判断をしたものです。
また各人の生まれ年に割り当てて、
その人の運勢判断にも利用されています。
水星や土星といった言葉が使われていますが、
九星の星は実際の天体とは何の関わりも
ありません。
陰遁始め(いんとんはじめ)・
陽遁始め(ようとんはじめ)とは
「九星」は、年・月・日・時の全てに
一つずつ割り当てられ、
数字の順番に沿って暦を回っています。
そのうち「日」と「時」の九星は、
「冬至」から「夏至」までの期間は
数が増える方向「陽遁」に巡り、
「夏至」から「冬至」までの期間は
数が減る方向「陰遁」に巡り、
半年に一度、並び順が反転します。
この並び順が反転する日、具体的には、
毎年「夏至に最も近い甲子の日」を
「陽遁始め」(いんとんはじめ)、
毎年「夏至に最も近い甲子の日」を
「陰遁始め」(ようとんはじめ)と言います。
これは、「干支(六十干支)」と
「九星」の組み合わせが
一巡する期間となっています。
因みに「年」「月」の九星は
単純な「陰遁」のみです。
・「夏至」を過ぎれば
徐々に日照時間が短くなります。
→ 自然の万物が衰微する時期が「陰遁」
・「冬至」を過ぎれば、
徐々に日照時間が長くなります。
→ 自然の万物が伸長する時期が「陽遁」
「陰遁始めの日」「陽遁始めの日」は、
暦の中間点であり、
一年の「折り返し地点」を示す指標です。
一年の「陰」「陽」が切り替わる時で、
「エネルギーの転換日」にも当たり、
気の流れが大きく変わる日と言われています。
そのため、気持ちの切り替えと、
これからの在り方を考えて
行動に変化をつけていく日になります。
「陰」と「陽」には、
それぞれに役割があります。
<陽の気>
肉体、行動的、明るい、
発散(外に向かう)、春夏の気
発散(外に向かう)、春夏の気
<陰の気>
精神、リラックス、優しさ、
吸収(内に向かう)、秋冬の気
吸収(内に向かう)、秋冬の気
全てにおいてバランス「中庸」というものが
あります。
「陰」には陰の使い方があり、
「陽」には陽の使い方があり、
それぞれに相応しいエネルギーの使い方
というものがあります。
日々の生活の中で、
このエネルギーを正しく使えることが
出来るようにしていくと、
気の流れがスムーズになっていきます。
「陰遁始め」「陽遁始め」の日は
60日に1度やってくる吉日の
「甲子」の日と重なります。
「甲子日」のパワーを借りて、
成果を出していきましょう。
陰遁始めの日
「陰遁始めの日」は、
1年の陰陽が切り替わる時で暦の中間点であり、
1年の「折り返し地点」を示す指標です。
「陰」へ向かう陽が極まっている
「極陽」の時期となります。
この日から少しずつ「陰」の気が増えて、
徐々に万物が「衰微」する時期です。
「衰微」とは、
勢いが衰えて弱くなることを表しますが、
「陰陽」においては
必ずしも悪い意味ではありません。
植物で例えるならば、
花が咲いて、実が生り、枯れ葉となって
葉が落ちていくという時期です。
これを私達の生活を考えると、
新規のことに
どんどんチャレンジしていくというよりも、
今までやってきた事を
完成させて(実らせて収穫する)、
次のステップへの準備をする
大切な時期と言えます。