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夏至に食べるといい「食べ物」

 

夏至に食べるといい
「食べ物」は?

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 昔、田植えは「夏至の頃、半夏生まで」と
言われました。
低温に強い稲が出来るまでは、
田植えの時期は今より遅く、
梅雨の時期に行うものだったため、
この頃は農繁期で、とても忙しい時期でも
ありました。

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古くから「夏至」は太陽の力が最大になると
考えられてきました。
そこでこの時期には、太陽の恵みに感謝し、
豊作祈願の食べ物を食べる習わしが
各地に見られます。
 
 
また、麦の収穫を終える頃なので、
麦を使った料理を食べる風習があります。
 
半夏生餅
田植えが終わると「小麦餅」を作って、
田の神に供えてから食べて小麦の収穫を祝う
習わしが各地に残っています。
 
関東地方なら新小麦で「焼き餅」を、
島根県と熊本県では小麦で
「団子」や「まんじゅう」を作りました。
関西(特に奈良県や大阪府の一部など)では、
この小麦餅を「半夏生餅」(はんげしょうもち)と言います。
 
うどん
同じ理由で、うどん県(香川県)では、
収穫した小麦でうどんを打ち、
農作業を手伝ってくれた人達に振る舞います。
(7/2「うどんの日」)
 
たこ

関西では「タコ」を食べる風習があります。
作物がタコの足のように、
大地にしっかりと根を張るようにとの
願いが込められているのだとか。
 
半夏生さば
福井県大野市では、江戸時代、
農作業の疲労回復と
盆地特有の蒸し暑い夏を乗り切るために、
大野藩藩主が焼き鯖を奨励したことから、
鯖の丸焼き「半夏生さば」を食べます。
 
イチジク

イチジクの出荷量・販売額ともに
全国1位を誇る愛知では、
その不老長寿の果物と言われるイチジクを
田楽踊りに由来する味噌田楽で食べるところもあるそうです。