うまずたゆまず

コツコツと

悴け猫(かじけねこ)

 
猫は、冬になると炬燵(こたつ)の上など
暖かいところにじっとしていることが
多いですね。
 
 
猫は、元々、アフリカからインドにかけて
分布する野生種を飼い馴らしたものですから、
一般的に、寒いのが苦手です。
 
そのため、寒さに悴(かじか)んで縮こまる
「悴け猫」(かじけねこ)になっています。
あまりの愛らしさに、
思わず微笑んでしまいますよね。
 
悴む(かじかむ)
寒さの余り、手足が凍えて
自由に動かせない状態のこと。
甚だしい場合には、体も震え、
口も十分にはきけなくなる。
厳しい寒さで体の自由が奪われ、
心理的にも鬱屈する。
 
 
炬燵(こたつ)に潜り込んで
丸くなっている猫を「炬燵猫」(こたつねこ)
火を落とした竈(かまど=へっつい)の中で、
温かさに身を委ねて、
灰だらけになっている猫を
「竈猫」「灰猫」「へっつい猫」と言います。
 
「へっつい」とは、竈を護る神様の
「竈(へ)つ霊(ひ)」(へつい)という言葉が
促音化したものでです。