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コツコツと

梅雨に入る

 
今年、令和6(2024)年の「梅雨入り」は
大分遅れていましたが、ようやく6月21日、
気象庁は近畿、東海、関東甲信地方が
「梅雨入りしたとみられる」と発表。
残る中国、北陸、東北地方でも23日にかけて
続々と梅雨入りする見込みです。 
これから約1か月は、ジメジメと湿った
「梅雨」の季節になります。
 

www.data.jma.go.jp

 
 

梅雨(つゆ)

「梅雨」(つゆ)は、
日本の気候の大きな特徴の一つで、
春から盛夏への季節が移り変わる時期に
その前後の時期と比べて雨が多くなり、
日照が少なくなるという季節現象です。
平年で5月上旬の沖縄から順次
「梅雨入り」します。
 
 
梅の実が黄熟する頃に降るため
「梅雨」と書き、
「黄梅の雨」(こうばいのあめ) とか
「梅の雨」とも言います。
梅の実の熟す頃に降る霖雨(りんう)のため
「梅霖」(ばいりん)とも言います。
 「霖雨」(りんう)
 幾日も降り続く雨のこと
また湿気のため黴が生えやすいことから
「黴雨」(ばいう)とも言います。
 

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気象庁が「梅雨入り」発表する理由

ところで、なぜ気象庁が
「梅雨入り」を発表しているのかというと、
雨が降りやすい梅雨の時期には、
災害をもたらすような
大雨が降ることもあるため、
「防災上の注意喚起」をするためです。
 
ですから「何月何日から梅雨入りした」と
ハッキリと言い切れるものではありません。
気象庁の「梅雨入り」の発表文も、
「頃に」とか「みられます」という言葉が
付加されています。
 
気象庁により「梅雨入り」が発表されたら、
「雨のシーズンの到来」と考えて、
早めに雨の備えを行いましょう。
 

www.data.jma.go.jp

 

梅雨前線

 
春から盛夏への移行期に、
南から張り出してきた、
温かく湿った空気を持った「小笠原気団」と、
北にある冷たい空気を持った
「オホーツク海気団」が
日本の辺りでぶつかるようになります。
この2つの高気圧の境目を
「梅雨前線」(ばいうぜんせん)と呼びます。
この「梅雨前線」(ばいうぜんせん)
日本の南方沖に停滞してもたらされるのが
「梅雨」です。
気象庁の予報用語では、「梅雨前線」は、
「春から盛夏への季節の移行期に、
 日本から中国大陸付近に出現する停滞前線で
 一般的には、南北振動を繰り返しながら
 沖縄地方から東北地方へゆっくり北上する」
と説明されています。
 
「梅雨前線」が停滞して活発化すると、
大雨で災害が発生する反面、
夏期の渇水に対しては恵みの雨でもあります。
但し台風が接近すると、
「梅雨前線」の活動が活発となり
大雨となるため、注意が必要です。
 
「梅雨前線」が南へ押し下げられると、
晴れて涼しい中休み、
逆に「梅雨前線」が北へ押し上げられると、
晴れて蒸し暑い中休みとなります。
 
「梅雨前線」は、北海道まで北上して
停滞することがほとんどないので、
北海道には梅雨がないと言われます。
ただ年によっては、北海道まで北上して
「蝦夷梅雨」(えぞつゆ)と呼ばれる天気を
もたらすこともあります。
 
7月中旬頃から
「梅雨前線」が北上するか消失すると、
全国的に「梅雨」が明けて
「夏」となります。