満ち欠けする月には、その時々の見え方、
形によって様々な名前がつけられています。
「三日月」「上弦の月」「満月」
「十六夜」「下弦の月」
・・・・など美しい名前が並びます。
同じ半月でも、「新月」から数えて
「上弦の月」は「月齢」が
「7日目頃の月」のことを言います。
「下弦の月」は「月齢」が
「23日目頃の月」のことを言います。
「上弦」や「下弦」の名前に使われている「弦」(つる)とは弓に張る糸のことで、
半月の形が弓に似ていることから、
弓の真っ直ぐな部分である
「弦」の漢字が用いられたと言われています。
「上弦」という名前は、
月が西の地平線に沈む時の姿を「弓」に例え、
地平線に対して弦の部分(直線部)を上にして(半円部のカーブしている方を下にして)
沈む姿から名付けられました。
「上弦の月」は他にも、
「弓張月」(ゆみはりづき)、
「上の弓張り」(かみのゆみはり)、
「玉鉤」(ぎょっこう)など
多くの名前で呼ばれます。
「玉鉤」(ぎょっこう)とは、
古代Chinaで、儀式の時に
革帯を留めるのに用いた、弧状に曲がって、
背部に革帯を留める装置のある
カギのようなもののことを言います。
一方「下弦の月」は、
弦の部分が下で沈む月を言います。
「上弦の月」は、
昼頃に東の空に昇り、夕方頃に南中、
そして真夜中に西の空から沈んでいきます。
一方、「下弦の月」は、
真夜中に東の空に昇り、明け方頃に南中、
そして昼頃に西の空から沈んでいきます。
ところで「上弦の月」の日には、
新月から始めたことを、
ここで一度見直したり、
改良したり、軌道修正をしていくと、
その後の流れが良くなると言われています。