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「日の出・日の入り」と「月の出・月の入り」

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現在市販されている暦などには、
東京の「日の出」・「日の入り」の時刻、
「月の出」・「月の入り」の時刻が載っています。
 
 

国立天文台

 
国立天文台の「各地のこよみ」では、
都道府県庁所在地等の
「日の出・日の入り」「月の出・月の入り」を知ることが出来ます。
都道府県庁所在地以外の場所についても
こよみの計算」を利用すれば、
「日の出・日の入り」「月の出・月の入り」を知ることが出来ます。
新月・満月の時刻などについては、
暦要項(朔弦望のページ)」「今月のこよみ」などで知ることが出来ます。
 

eco.mtk.nao.ac.jp

 

日の出・日の入り

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太陽は見せかけの大きさがあるので、
その上端・中央・下端では昇ってくる時刻が違ってきます。
日の出の時刻は、太陽の上端が地平線に接した時刻です。
太陽は、上端が見えただけでも、辺り一面がパッと明るくなりますから、
この決め方は私達の感覚によく合います。
日没も太陽の上端が地平線に接した時刻となります。
 
日本で日の出の時間が最も早い時期は、
「二十四節気」の「夏至」より7日前辺りです。
この頃から毎日、日の出が約1~2分ずつ遅くなっていきます。
逆に最も日の出が遅いのは、冬至からおよそ15日後です。
その頃から日の出が約1~2分ずつ早くなっていきます。
 
 

月の出・月の入り

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では、「月の出」・「月の入り」はどうでしょうか?
ところで「月の出」・「月の入り」を見たことのある人は
いらっしゃるでしょうか?
ほぼいないでしょう。
 
月の明るさは、「満月」の時でさえ、
太陽の光の50万分の1しかないので、
よっぽど空気が澄んでいなければ、
東の地平線に月が顔を出す瞬間は分からず、
西の地平線に達する前には見えなくなってしまうからです。
 
また、月は「三日月」「上弦」「満月」と、
刻々と形を変えるので、
月のどの部分が地平線が接した時を
「月の出」・「月の入り」と時刻するのでしょうか?
答えは、「月の出」・「月の入り」はいずれも
月の中心が地平線に接した時刻を基準に決められています。
 
「月の出・月の入り」と「月齢」には、一定の関係があります。
 
「新月」の頃は、「月の出」は「日の出」とほぼ同じ頃です。
そして「月の入り」も「日の入り」に比較的近い時間になります。
 
「上弦の月」の頃は、
「正午頃」に出、夜半頃に「月の入り」となります。
 
「満月」になると、
「月の出」は「日の入り」に比較的近い時間になります。
「月の入り」は「日の出」と同じ頃になります。
 
「下弦の月」になると、
「月の出」は「夜半」になり、「月の入り」は「正午頃」になります。
 
このように、「旧暦の日付」か「月齢」を見れば、
月の出月の入りの時間は大体予測できます。
「月の出」は毎日、約50分程度遅くなっていきます。
 

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