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平成23(2011)年3月11日午後2時46分「東日本大震災」発生

 
「東日本大震災」(ひがしにほんだいしんさい)とは、
平成23(2011)年3月11日午後2時46分に発生した
東北地方太平洋沖を震源地とした
マグニチュード9.0という
気象庁観測史上最大級の地震及び、
これに伴う福島第一原子力発電所事故による
大規模な地震災害(震災)のことです。
 

www.tepco.co.jp

 
 

気象庁による正式名称

平成23年(2011年)
東北地方太平洋沖地震
 
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は
気象庁が定めた地震の名称です。
「東日本大震災」は、この地震によって
引き起こされた災害に対して
政府として名付けた災害の名称で、
それ以降は各メディアでの呼称も
「東日本大震災」に収束しました。
 

発生日時

平成23(2011)年
3月11日14時46分頃
 

震源地

三陸沖約130km付近
深さ24km
 
三陸沖(北緯38.1度、東経142.9度、
宮城県牡鹿半島の東南東130km付近)、
深さ約24kmを震源とする超巨大地震でした。
 

地震規模

マグニチュード9.0
 
これは、日本国内観測史上最大規模、
アメリカ地質調査所(USGS)の情報によれば、
1900年以降、世界でも4番目の規模の
地震でした。
 
<規模が大きい地震>
(日本周辺・明治18(1885)年以降)
順位 名  称
(発生日)
規模
1. 東北地方太平洋沖地震
(2011年3月11日)
8.4
(Mw9.0)
2. オホーツク海深発地震
(2013年5月24日)
8.3
3. 千島列島沖地震
(2007年1月13日)
8.2
北海道東方沖地震
(1994年10月4日)
十勝沖地震
(1952年3月4日)
明治三陸地震
(1896年6月15日)
7. 小笠原諸島西方沖地震
(2015年5月30日)
8.1
択捉島沖地震
(1963年10月13日)
択捉島沖地震
(1958年11月7日)
昭和三陸地震
(1933年3月3日)
 

最大震度

震度 7
(宮城県栗原市)
 
北海道から九州地方にかけて、
震度6弱から震度1の揺れが
観測されました。
 
<各地の震度>(震度6弱以上)
震度7 宮城県北部
震度6強 宮城県南部・中部、
福島県中通り・浜通り、
茨城県北部・南部、
栃木県北部・南部
震度6弱 岩手県沿岸南部・
内陸北部・内陸南部、
福島県会津、群馬県南部、
埼玉県南部、千葉県北西部
 
 
その後も強い揺れを伴う余震が
多数観測されています。
最大震度6強が2回、最大震度6弱が2回、
最大震度5強が6回、最大震度5弱が23回、
最大震度4が135回観測されました。
 
また本震の震源域以外の場所で
「誘発地震」が多発しました。
 

www.data.jma.go.jp

 

被害概要
(令和6年2月末現在)

東日本大震災では、地震の後の津波によって
とても大きな被害が生じました。
 
未曾有の大津波
各地(気象庁検潮所)を襲った津波の高さは、
以下の通り。
・北海道えりも町庶野:3.5m  (15:44)
・岩手県宮古    :8.5m以上(15:26)
・岩手県大船渡   :8.0m以上(15:18)
・岩手県釜石    :4.2m以上(15:21)
・宮城県石巻市鮎川 :8.6m以上(15:26)
福島県相馬    :9.3m以上(15:51)
・茨城県大洗    :4.0m  (16:52)
 

 
なお宮城県女川漁港では、14.8mの津波痕跡が
港湾空港技術研究所により確認されています。
 
陸地の斜面を駆け上がった津波の高さである
「遡上高」は、国内観測史上最大となる
40.5mが観測されました。
 
国土地理院によると、青森、岩手、宮城、
福島、茨城、千葉の6県62市町村における
浸水範囲面積の合計は561㎢でした。
これは、山手線の内側の面積の約9倍に
当たります。
 
地殻変動
今回の地震に伴う地殻変動で、
宮城県牡鹿半島は、
東南東方向に約5.3m水平移動し、約1.2m沈降。
宮城県沿岸部の海抜0m以下の面積は、
震災前の3.4倍の56km2になっていること
などが確認されています。
 
人的被害
・死者   :15900名(2024年2月末現在)
・行方不明者:  2520名(2024年2月末現在)
・震災関連死:  3802名(2023年12月31日現在)
・避難者数 :29328名(2024年2月1日現在)
 
建物の被害
・全壊  :122,005棟
・半壊  :283,156棟
・一部破損:749,732棟