「なむしちょうとなる」と読みます。
「菜虫」が蛹(さなぎ)から美しい蝶になり、
春の柔らかな光を全身に受けて、春の野を自由に飛び回ります。
いよいよ本格的な春の到来です。
「菜虫」とは、大根や蕪などのアブラナ科の菜っ葉を食べる
「モンシロチョウの幼虫(青虫)」のことで、
一般的には「蝶の幼虫」などを指します。
畑を荒らし、害虫と呼ばれ嫌われている「蝶の幼虫」は、
秋に卵からかえり、
その多くが蛹(さなぎ)の姿でじっと寒さを堪えて越冬します。
そして春、暖かくなり始めると一週間程で羽化します。
蝶へと生まれ変わり、ひらひらと美しく舞う姿は、
まさしく春の象徴と言えます。