「七夕」は、例年日本の多くの地域で、
梅雨の時期に当たることから、
雨になる確率が高く、
天の川を見ることが難しいです。
<七夕の晴天率>
エリア | 晴天率 | ||
1位 | 那 覇 | 41% | |
2位 | 金 沢 | 30% | |
3位 | 鹿児島 | 26% | |
4位 | 札 幌 | 22% | |
5位 | 福 岡 広 島 大 阪 |
19% | |
8位 | 東 京 | 15% | |
9位 | 高 知 名古屋 仙 台 |
7% | |
長 野 | 4% |
七夕の日は晴れにくい⁈
そもそも「七夕」は、
明治5(1872)年まで使用していた
太陰暦(旧暦)7月7日の行事で、
現在、私達が使っている新暦にすると、
今年、令和6(2024)年は8月10日に該当します。
全国的に例年7月下旬にもなれば梅雨も明けて
晴天率も高くなりますから、
天の川の見られる確率は高くなります。
20時頃には、織姫星と彦星が空高く
輝いています。
ところで国立天文台では、
旧暦の7月7日を「伝統的七夕」と呼んで、
その日付を広く公開しています。
二十四節気の「処暑」を含む日かそれよりも前で、
「処暑」に最も近い「新月」の瞬間を含む日から
数えて7日目。
「伝統的七夕」の日は、以下の通りです。
・令和6(2024)年:8月10日
・令和6(2025)年:8月29日
・令和6(2026)年:8月19日
・令和6(2027)年:8月 8日
・令和6(2028)年:8月26日
・令和6(2029)年:8月16日
・令和6(2030)年:8月 5日
洗車雨(せんしゃう)
「七夕」の前日に降る雨のことを
「洗車雨」と言います。
「洗車」とは彦星が乗る「牛車」のことで、
七夕の前日、織姫に会うために、
彦星は「牛車」をキレイに洗います、
その時にこぼれた雫が
「洗車雨」と呼ばれる由来になっています。
洒涙雨(さいるいう)
「七夕」の当日に降る雨のことを
「洒涙雨(もしくは催涙雨)」(さいるいう)と
呼びます。
「さい」は「酒」ではなく、「洒」、
濯ぐ (すすぐ、そそぐ)、洗うという意味です。
雨が降ると織姫と彦星が会えなくなるため、
再会出来なかった無念の涙とか、
彦星と織姫が別れを惜しむ涙とも
言われています。
一方、「催涙雨」を
「喜びの涙」とする説もあります。
織姫が彦星に会えて嬉しくて泣いてしまい、
それが雨となるというものです。
また、彦星が織姫に会うために
天の川を船で漕いで渡りますが、
その漕ぐ櫂から零れる天の川の水滴が
雨となるというもの説もあります。