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お彼岸Ⅲ「お墓参り」

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お彼岸と言えば、やはり「お墓参り」ですね。
ただ、中日の「春分の日」や「秋分の日」には
「お墓参り」をする方が多いため、霊園が混雑して、
慌てて「お墓参り」を済ませてしまうということも
あったのではないでしょうか?
 
お彼岸の「お墓参り」は、お彼岸の期間であれば、
いつお墓参りをしても良いという考え方が一般的です。
午後にお墓参りをしてはいけないという風説もあるようですが、
時間のマナーは特にありません。
但し、墓地や霊園でお参りの時間が決められている場合は
そちらに従いましょう。
 
お墓参りのピークを避け、
ご自身の都合の良い日を選んでお参りをすれば
気持ち良く先祖供養が出来るでしょう。
 
 

お彼岸にお墓参りをする理由

 
仏教では、
太陽が真東から上り真西に沈む
「春分の日」と「秋分の日」は、
東にある「此岸」(現世)と
西にある「彼岸」(極楽浄土)が最も近くなり、
この時期に供養をすることで
「極楽浄土に通じる=行ける」とも考えられています。
 
普段、仏教の修行を積んでいなくても、
お彼岸に悟りが開けるようにとの願いを込めて、
この期間中に西の太陽に向かって祈りを捧げることで
煩悩を払うことが出来るという考えがあります。
 
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日本古来からの信仰である
「太陽信仰」が発祥とも言われています。
太陽(日の出)に祈りを行う「日願」(ひがん)
西に極楽浄土があると考える仏教思想と結びついたと
考えられているのです。
 
農耕民族である日本人は、
古来より昼と夜の長さが同じになる
「春分」と「秋分」の日を大切な日として、
「春」は豊穣を祈り、「秋」は収穫を感謝し、
作物を育てる太陽や、自然の全てに感謝してお供えをしていました。
 
「お彼岸」は、
祖先や自然に感謝を捧げる仏教精進の期間でもありますが、
実は日本独自のもので、
日本古来の自然信仰と仏教思想、
そこに祖先を大事にする儒教的な考え方も加わり、
今の「お彼岸のお墓参り」に繋がっているのです。
 

お墓参りのお供物のマナー

 

お供え物「五供」

お彼岸の時にはお墓に何をお供えすればよいのでしょうか。
お墓参りのお供え物には特にタブーはありません。
ですから特に決まりはありませんが、
仏教のお供え物の基本とされる「五供」は重視される傾向があります。
「五供」とは、「香・花・灯明・飲食・浄水」の総称で、
それぞれが「線香・供花・ロウソク・仏飯・水」を示しています。
故人が好んだものやお供えしてあげたいものを用意しましょう。
 
お供えする前には、お墓の周りと墓石の掃除を済ませましょう。
その後、お水、供花、故人が生前好きだった食べ物や飲み物をお供えし、
最後にお線香をあげます。
 
線香

古代インドの仏教経典には、
「香りは死者の食べ物で、
 生前善い行いをしてきた死者は良い香りを食べられ、
 悪い行いをした死者は悪い匂いしか食べられない」と
書かれています。
良い香りのお線香をお墓に供えることで
「ここに眠る故人は良い方ですので極楽浄土へお導き下さい」と
願いを込める意味があるとされています。
また、お線香は仏前を清める道具として日本に伝わったそうで、
お墓参りをする者の心身を清め、
お線香の香りに乗せて
故人への思いを伝えるという意味もあるそうです。
 

仏教では
「汚れた人間の息を仏様に吹きかけてはいけない」そうです。
ですから、線香やロウソクの火は手。
息を吹きかけて消すのはマナー違反です。
 
それからお参りの順番は、
故人と縁の深い方から、もしくは年長者からとなります。
 
ロウソク
ロウソクは故人の進む道を照らすものであり、
慈悲を施す光とされています。
お墓参りが済んだら、火消しなどを使って必ず完全に消しましょう。
なお、お線香などと同様の理由で、
息を吹きかけて消すのはマナーに反しますから、
手で仰いで火を消すようにして下さい。
 

 
水は仏様の好物なのだそうです。
また、お墓の水かけは、先祖に水をお供えする意味があるそうです。
これには、
「墓石をきれいにするためにかける」という説や、
「お釈迦様の像に甘茶をかけるお祭り「花まつり」が影響している」
という説があるそうです。
ですが、お墓に水をかけるのは失礼という考え方もあります。
墓石を仏様に見立てている場合は、
仏様の頭から水をかけるのは無礼と受け取られることもあるようです。
 
供花

 
故人の好きな花を選んでもよいでしょう。
菊でなければならない決まりはありません。
菊が選ばれるのは、菊は長持ちしやすい花だからです。
菊には邪気を払う効果があるという説もあります。
 
但し、「トゲのある花」「毒がある花」「香りが強い花」を
お供えするのは、マナー違反なので注意しましょう。
 
なお、花はそのままにしてよいのですが、
寺院や霊園によっては持ち帰りが推奨されているところもあるので、
その場合はルールに従いましょう。
 
食べ物

食べ物をお供えしてもいいのですが、
食べ物をそのまま残しておくと腐って悪臭を発し、
カラスや猫などの獣害に荒らされる原因になるため、
必ず持ち帰りましょう。
 
なお、お供えする場合は、
お墓の上に直接置くのは避けた方が良いでしょう。
お供え物を置くお盆や台を準備するのがマナーです。
そしてその香りを仏様に楽しんでいただくため、
袋や箱に入ったお菓子は口を開け、飲み物は蓋を開けて
お供えをしましょう。

お墓参りが終わったら墓前でいただくか、必ず持ち帰って下さいね。

 
持ち帰ったお供え物は、
そのまま食べてしまっても構いませんが、
仏壇にお供えすることも可能です。
 

仏壇にお祈りするだけでもよい

 
お墓参りをしたくても、なかなか予定が合わずに
墓前に行けないこともあるでしょう。
お墓に行けない時は、
線香を供えて手を合わせるだけでも問題はありません。
大切なのは先祖に感謝し、その気持ちと向き合うことです。
その場合、いつもより念入りにお掃除をしてみてはいかがでしょうか。
心も清められ、六波羅蜜の実践にも繋がることでしょう。
 
 

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