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犯土(つち・ぼんど):大犯土・小犯土

「犯土」と書いて、
「つち」または「ぼんど」と読みます。
 

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「大犯土」(おおつち・おおづち)または
「大 土」(おおつち・おおづち)と、
「小犯土」(こつち ・こづち )または
「小 土」(こつち ・こづち )
 
2つの期間があり、
「大犯土」は
「庚午」(かのえうま)から「丙子」(ひのえね )までの7日間、
「小犯土」は
「戌寅」(いぬとら )から「甲申」(きのえさる)までの7日間です。
 
 
暦注の多くは、「陰陽五行説」(いんようごぎょうせつ)という
古代VChinaの思想や易から発生し、
月日に当てられるようになったもので、
その大きな柱となるものが「干支」です。
「干支」の組み合わせ(「十干」と「十二支」の組み合わせ)は
60通りあります。
 
1
甲子
2
乙丑
3
丙寅
4
丁卯
5
戊辰
6
己巳
7
庚午
8
辛未
9
壬申
10
癸酉
11
甲戌
12
乙亥
13
丙子
14
丁丑
15
戊寅
16
己卯
17
庚辰
18
辛巳
19
壬午
20
癸未
21
甲申
22
乙酉
23
丙戌
24
丁亥
25
戊子
26
己丑
27
庚寅
28
辛卯
29
壬辰
30
癸巳
31
甲午
32
乙未
33
丙申
34
丁酉
35
戊戌
36
己亥
37
庚子
38
辛丑
39
壬寅
40
癸卯
41
甲辰
42
乙巳
43
丙午
44
丁未
45
戊申
46
己酉
47
庚戌
48
辛亥
49
壬子
50
癸丑
51
甲寅
52
乙卯
53
丙辰
54
丁巳
55
戊午
56
己未
57
庚申
58
辛酉
59
壬戌
60
癸亥
 
 
この「犯土」の期間に、土の中には土を司ると言われている
「土公神」(どこうじん)という土の神様がいらっしゃるため、
土をいじられると怒って、祟りが起きると考えられています。
 
 
「土公神」は季節毎に居場所が変わります。  
  • 春はかまど
  • 夏は門
  • 秋は井戸
  • 冬は庭
「犯土」の期間は、
その場所の土いじりは避けた方がよい言われているのです。
 
「土いじり」・・・具体的には、
  • 穴掘り
  • 種まき
  • 伐採
  • 土木工事
    (特に屋敷内の土木作業は災いを招くとされ、家主が災を被ります)
  • 地鎮祭などの建築に関する儀礼
などです。
 
 
野山の木々にも「活発な時期」と「低調な時期」があります。
「大犯土」・「小犯土」の期間は、
樹木にとって「低調な時期」に当たり、
この時期に伐採すると
材木に虫が入りやすく、早く腐りやすいとされています。 
新築では、竣工を急ぐとせっかくの材木が早く腐ってしまいます。
 

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科学的な根拠の有無は別にして、
現在でも、経験的に林業の方や大工の方は「犯土」を尊重するそうです。
宮大工の方などは、この日を選んで、刻みを入れる方もいらっしゃるそうです。

1000年を超える建築物がいまだに健在な理由は、
このような現代科学では計り知れないものを利用したからかもしれません。
 
 
「犯土」の期間中にも
「間日」(まび)という「犯土」の悪い影響を受けない日があって、
その日は土いじりをしても問題ありません。
 
令和3年(2021)年の
「犯土(大犯土・小犯土)」
大犯土 間日 小犯土
 1月22日 ~ 1月28日  1月29日  1月30日 ~ 2月5日
 3月23日 ~ 3月29日  3月30日  3月31日 ~ 4月6日
 5月22日 ~ 5月28日  5月29日  5月30日 ~ 6月5日
 7月21日 ~ 7月27日  7月28日  7月29日 ~ 8月4日
 9月19日 ~ 9月25日  9月26日  9月27日 ~ 10月3日
 11月18日 ~ 11月24日  11月25日  11月26日 ~ 12月2日

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