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♪ 童謡『かえるの合唱』

 
 

かえるの合唱

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歌詞
『かえるの合唱』(日本語)
            作詞:岡本敏明
            作曲:ドイツ民謡
かえるのうたが
きこえてくるよ
クヮ・クヮ・クヮ・クヮ
ケケケケ ケケケケ
もしくは、
 ゲゲゲゲ ゲゲゲゲ
 ケロケロケロケロ
 ゲロゲロゲロゲロ
クヮクヮクヮ
 
原曲『Froschgesang』(ドイツ語)
Ganze Sommernächte lang,
hören wir den Froschgesang;
quak quak quak quak,
kä_kä_kä_kä_kä_kä_kä_kä
quak quak quak.
 
歌詞の意味
長い夏の夜には
カエルの歌が聞こえてくる
クァック・クァック・クァック・クァック
ケーケーケーケーケーケーケーケー
クァック・クァック・クァック
 
 
『かえるの歌』?『かえるの合唱』?
 
「かえるの歌が、聞こえてくるよ」の
歌い出しで知られるこの歌は、 
一般的には『かえるの歌』として
知られていますが、
正式なタイトルは『かえるの合唱』です。
 
2小節毎に歌い出す輪唱として有名であり、
幼稚園から小学校にかけて
必ずどこかで習う曲です。
 
8小節の短い曲を4分の4拍子で弾く
単純な曲なので、
楽器を演奏できない人でも、
この曲だけはピアノで弾けるという人も
多いのではないかと思います。
 
原曲はドイツ民謡
 
リズミカルなメロディと、
かえるの鳴き声を再現したかのような
ユニークな歌詞が人気となり、
日本の童謡として定着していますが、
原曲は、19世紀のドイツ民謡
『Froschgesang(フロシュ・ゲサング)』
(かえるの歌)です。
 
 
原曲の作詞者は、ドイツ国歌の他、
ドイツ民謡『ぶんぶんぶん』『かっこう』など
550篇にも及ぶ子供の歌を書いた
19世紀のドイツの童謡作詞家で、詩人の
ホフマン・フォン・ファラースレーベン
(Hoffmann von Fallersleben)であることが
判明しています。
 
訳詞者
一般的には、作詞は「岡本敏明」と
表記されていますが、
ドイツ語での原曲があり、
岡本さん本人は「訳詞者」としています。
岡本敏明(おかもと としあき/1907-1977)
宮崎県出身の作曲者・指揮者・教員。
東京高等音楽学院 (現・国立音楽大学) 卒業後、
玉川学園に音楽の教員として採用されました
(校歌を作曲)。
 
 
『かえるの合唱』は、
スイスの教育者、ヴェルナー・チンメルマン
(Werner Zimmermann)博士が
昭和5(1930)年4月20日から約3週間、
玉川学園で音楽指導された際、数々の歌の中で
岡本さんが特に関心を引いた
輪唱で歌われたこの歌を
後に岡本さんが日本の学生達も歌えるようにと
日本語歌詞に訳詞したものです。
 
岡本さんは博士と会った時のことを、
自身の著作『実践的音楽教育論』において、
次のように述べています。
「私の勤めていた玉川学園に、
 スイスの教育家チンメルマンが
 飄然としてやって来て、
 たくさんの輪唱やアルプスの山の歌を
 教えてくれました。
 そして、学校の行事にすぐ結びつけて
 生きいきと輪唱を指導するチンメルマンから
 私は多くのものを学んだのです。」
 
「かえるのうたがきこえてくるよ
 クワッ クワッ クワッ クワッ」と
親しみやすい歌詞と輪唱の面白さが
人気を博して、『かえるの合唱』は
日本中に知れ渡る国民的な童謡として
定着していったのです。
 

なぜカエルは合唱するのか?

 
普段、私達が聞く「かえるの合唱」は、
オスの鳴き声です。
 
オスが鳴いてメスが選ぶ
「オスが鳴いてメスが選ぶ」というのが
カエルの繁殖スタイルです。
繁殖期に複数のオスが同時に鳴くことにより、
メスの注意を引きやすくしているのだと
考えられます。
 
オスのカエルの喉には、
「鳴嚢」(めいのう) と呼ばれる
音を反響させるための器官があり、
その器官のおかげで、
カエルのオスは小さな体でも
非常に大きな声で鳴くことが出来るのです。
一方メスは、「鳴嚢」を持っていない種が多く、
同種のカエルの声を聞いて、
気に入ったカエルの近くにやってきます。
 
なおオスは、オス同士の縄張り争いや
警戒音として鳴くこともあります。
 
夜間や雨上がりに鳴くのはなぜ?
カエルがよく鳴くのは、夜間や雨上がりです。
夜は天敵に見つかりにくく、
湿度が高いほど鳴きやすくため
安全に繁殖活動を行えるからです。
気温が20℃前後で、湿度が高い環境が
理想的な条件だそうです。
 
 
カエルも輪唱してる?
 
実は、カエルは鳴き声が重ならないように
交互に鳴いて、
「輪唱」に近い鳴き方をしているようです。
隣にいるカエルの声に重ねて鳴いてしまうと、
自分の声を
メスに認知してもらいにくくなるため、
数秒から数十秒、
わざとズラしてるのだそうです。
 
一方、長時間に渡って鳴き続ける時は、
大量のエネルギーを消費するため、
合唱の合間には一斉に休んでいることが
明らかにされています。
つまり、休憩するタイミングと
鳴くタイミング(数分単位)は
近くのカエルと合わせているのです。
 
隣のカエルが鳴いている時に、
自分が鳴かないと
メスを取られてしまうかもしれないため、
他のカエルと合わせて
同じようなタイミングで鳴きはするけれど、
個々の声自体は少しだけズラすという方法で、
自分をアピールするようです。