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「日本三大桜」と「日本五大桜」

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桜(さくら)

 
(さくら)は卒業から入学の時期に咲く、
日本の春の花代表とも言えるような樹木です。
「国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花」
とされる「日本の国花」でもあります。

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日本三大桜

日本三大桜
(にほんさんだいざくら)
「日本三大桜」(にほんさんだいざくら) は、
「史蹟名勝天然記念物保存法」という
大正8(1919)年に公布・施行された法律により、
大正11(1922)年に天然記念物に指定された
桜の木が中でも樹齢1千年を超え、
木が大きく、景観としての美しい
3本の桜の古木のことを言います。
 
三春滝桜みはるたきざくら   (福島県田村郡三春町)
山高神代桜やまたかじんだいざくら   (山梨県北杜市)
根尾谷淡墨桜ねおだにうすずみざくら (岐阜県本巣市)
 
日本五大桜
(にほんごだいざくら)
また「日本三大桜」に、
大正11(1922)年に天然記念物に指定された
埼玉県北本市の「石戸蒲桜いしとかばざくら」と
昭和27(1952)年に特別天然記念物に指定された
静岡県富士宮市の「狩宿かりやど下馬桜げばざくら」を合わせて
「日本五大桜」と呼ぶこともあり、
いずれの場所も見事な桜が楽しめる
名所となっています。
 

日本三大桜
三春滝桜

 
三春滝桜(みはるたきざくら) は、
福島県田村郡三春町にある
樹齢千年を超える桜の古木です。
樹高が13.5m、根まわりの寸法は11.3mと
日本最大の枝垂桜で、
枝垂れたその姿が滝のように見えることから
三春滝桜(みはるたきざくら) と名付けられたと
言われています。
 
エドヒガン系のベニシダレザクラで、
枝垂れになるのは「劣性遺遺伝子」の働きに
よるものだそうです。
そのため「三春滝桜」のタネを蒔いても
1割程度の確率でしか枝垂れにはならず、
残りの9割は普通の枝ぶりになるそうです。
 
最盛期の夜間には18時から21時まで
ライトアップも行われます。
光に浮かび上がった滝桜は幻想的な美しさは
必見です。
 
< 所 在 地 > 福島県田村郡三春町大字滝
        字桜久保 296
<営業時間> 6:00〜18:00
       ライトアップ 18:00〜21:00
       (入場は20:30まで)
<料  金> 一般500円、中学生以下無料
<見  頃> 4月中旬~下旬
 

日本三大桜
山高神代桜

 
山梨県北杜市武川町の実相寺の境内にある
山高神代桜(やまたかじんだいざくら) は、
日本武尊 (やまとたけるのみこと)
東夷征定の際にこの地に留まった記念に
この桜を植えたと伝えられている
推定樹齢、約2000年と言われる桜の古木です。
その伝承が名前の由来となっています。
 
鎌倉時代には既に老木で
樹勢が衰えていたところを
日蓮聖人が樹勢回復を祈願したところ
再生したと伝えられています。
 
日本で最古と言われる「山高神代桜」は、
日本最大級の桜でもあります。
天然記念物に指定された当時は
樹高13.6m、枝ぶり東西27m・南北30.6mでしたが
その後の自然災害や治療のために
最盛期よりは小さくなったものの、
今でもその巨大な姿は見る人を圧倒します。
 
< 所 在 地 > 山梨県北杜市武川町山高2763
<営業時間> 8:30~17:00
<料  金> 一般 500円、市内 300円、
      高校生以下 無料
<見  頃> 4月上旬
 
 

日本三大桜
根尾谷淡墨桜

 
岐阜県本巣市にある
根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)
樹齢1500年余りのエドヒガンザクラです。
467年頃に後の継体天皇がこの地を去る際、
1本の桜の苗木を植えたのが
この木だと言われています。
 
樹高約17.3mは「日本三大桜」でも最高。
幹の周囲は9.4mで、
枝ぶりは東西22.4m、南北24.2mと
圧巻の大きさを誇る巨木です。
 
花が淡紅色で咲き、満開時には白くなり、
散り際には淡い墨色になることから
「淡墨桜」(うすずみざくら) と呼ばれるそうです。花見と一緒に楽しみたいのが、淡墨公園内にあるさくら資料館。淡墨桜や根尾の歴史、伝統文化、自然について学べます。
 
< 所 在 地 > 岐阜県本巣市根尾板所字上段995
<営業時間> 24時間
       休業日なし
<料  金> 無料
<見  頃> 4月上旬~中旬
 
 

日本五大桜
石戸蒲ザクラ

 
埼玉県北本市の東光寺境内にある
石戸蒲ザクラ」は、
山桜とエドヒガンザクラが自然交配した
自生するものは世界で石戸蒲ザクラ1本だけです。雑種のカバザクラです。
 
名前の由来は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の
異母弟で、蒲冠者 (かばのかんじゃ) と呼ばれた
源範頼が追っ手から逃れ、辿り着いた東光寺で
杖を地面に突き刺すとそれが根付いて
蒲ザクラに成長したと言われています。
 
江戸時代から評判が高く、
滝澤馬琴は『玄同放言』という著書で
紹介している他、
渡辺崋山の見事な挿絵もあります。
 
戦後に樹勢が衰え、
4本の幹のうち現存するものは
東の幹だけになってしまいましたが、
昭和50年代から南側の根元から
新しい幹が成長して、
今は6本の幹になっています。
 
< 所 在 地 > 埼玉県北本市石戸宿3-119
       東光寺境内
<営業時間> 24時間
       休業日なし
<料  金> 無料
<見  頃> 4月上旬から中旬
 
 

日本五大桜
「狩宿の下馬ザクラ」

静岡県富士宮市狩宿にある
狩宿の下馬ザクラ(かりやどのげばざくら) は、
ヤマザクラでは日本最古とも言われる
桜の古樹です。
 
建久4(1193)年に、源頼朝が
「富士の巻狩り」(ふじのまきがり) を行った際、
本陣の門前には頼朝が馬から降りたところと
伝えられる「狩宿の下馬ザクラ」が、
「富士の巻狩り」(ふじのまきがり)
建久4年(1193年)5月から6月にかけて、
源頼朝が多くの御家人を集めて催した
富士山麓での狩りのことです。
そこで、曾我兄弟が仇討ちを行うという
事件が起こりました。
 
大正11(1922)年に「天然記念物」に指定後、
赤い葉が開いた後に白い花が一斉に咲く
「アカメシロバナヤマザクラ」という
珍しい品種であることや、
ヤマザクラの中でも特に古いことから、
昭和27(1952)年に「特別天然記念物」に
指定されました。
 
< 所 在 地 > 静岡県富士宮市狩宿98−2
<営業時間> 24時間
       休業日なし
<料  金> 無料
<見  頃> 4月中旬から下旬
 
令和7(2025)年4月5日(土)・6日(日)には、
狩宿さくらまつり」が開催されます。

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