スギは風によって花粉を運ぶ植物であり、
「風媒花」(ふうばいか) と言われます。
マッチ棒の先程に雄花の中には
袋状の葯 (やく) があり、大量の花粉が入っていて次のような気象条件の時に、
より花粉が飛散しやすくなります。

1.晴れて気温が高い日
スギの雄花は気温が上がると
花が開きやすくなります。
更に晴れて気温が高い日は、
上昇気流が発生しやすく、
花粉が舞い上がりやすくなります。
特に最高気温が「15℃以上」に
なるような日は要注意です。
気温がグッと下がる日でも、
前日の気温が高い場合は、
開いたままの雄花から花粉が飛び出すことで
飛散量が多くなる傾向があります。
2.空気が乾燥して風が強い日
湿度が高いと、
花粉が湿気を吸って重くなるため、
遠くまで飛びにくくなります。
一方、空気が乾燥して風が強い日は、
都市部から離れた森林からも
花粉が飛んできやすくなるため、
一層、注意が必要です。
「風速が9〜10m/s」を超えるような日は
特に注意が必要です。
3.雨が降った翌日
雨の降り始めは
雨とともに空中に浮遊していた花粉が
落ちてくるため、油断は禁物です。
またこの時期、雨の降る前の日は
気温が上がることが多くなります。
雨が上がって晴れると、開いた雄花から、
雨の時に飛散しなかった花粉が
大量に飛び出します。
更に建物の上や地面に落ちていた花粉が
気温上昇により巻き上げられて、
より多くの花粉が飛びやすくなります。

地域や天候によっても変わりますが、
花粉が飛びやすいのは1日のうちで
最も気温が高い午後1時~3時頃と
言われています。
但し、風の強い日は
日中に飛散した花粉が再び風に乗って
舞うことがあるので、夜だからと言っても
必ずしも、大丈夫という訳ではありません。