
「お盆」とは、仏教における
「盂蘭盆会」(うらぼんえ) または
「盂蘭盆」(うらぼん) が略されて、
「ボン」と言うようになったとするのが
通説です。
「盂蘭盆会」(うらぼんえ) という言葉の由来には、
サンスクリット語の「ウランバーナ」、
古代イランのアヴェスター語の「ウルヴァン」、
食べ物が乗せられた「盆」という
3つの起源とする説があります。
サンスクリット語
「ウランバーナ」説
一般的な解釈においては、
仏教の経典などにおいて広く用いられている
古代インドの言語であるサンスクリット語の
「ウランバーナ(ullambana)」に
漢字を充てたものであると考えられています。
「ウランバーナ」とは「倒懸」(とうけん) つまり、
「逆さ吊り」という意味で、一種の刑罰です。
釈迦の弟子・目連が、餓鬼道に落ちて
「倒懸」の苦を受けていた母の霊を助けるため
仏陀に救いを求めたという故事に基づき、
子孫達に十分な供養を受けていない死者の霊は
地獄で倒懸の刑にあっているから、
この霊を慰めるために
飲み物や食べ物を与えて救おうとするのが
「盂蘭盆会」の始まりだと言われています。
古代イランのアヴェスター語
「ウルヴァン」説
イランやペルシアと呼ばれる地域では、
「イスラム教」以前に、
「ゾロアスター教」が信仰されていました。
古代イランの言語であるアヴェスター語で、
「死者の霊魂」を意味する
「ウルヴァン(urvan)」が
「盂蘭盆会(お盆)」の語源という説が
あります。
食べ物を載せる
「お盆」説
古代の日本語の「ボニ」が語源であるという
説もあります。
日本には元々、伝統的な盆行事が存在していて、
その時に、神霊に供えるための食物を
容れるため土焼きの食器「瓫(ボニ)」が
「ボン」と発音されるようになったのですが、
民俗学者の柳田国男はこれが語源ではないかと
とっています。
日本人は、この「盆」を祭具として使い、
特に先祖の霊魂を迎える行事の時は
盛大な供物を供えるために
「盆」を多く使ったため、
先祖祭を「ボン」と呼んでそれを言い慣わす
習慣にしたのだという説です。
今でも物を載せる器のことを
「おぼん」と呼んでいます。