「精霊送り」(しょうりょうおくり) とは、
「お盆」が終わる日 (7/16 あるいは 8/16) の
夕暮れ時に行われる、
「お盆」にお迎えした御先祖様や故人の霊を
あの世に送り出すための一連の儀式のことで、
「送り盆」「魂送り」とも言います。
「精霊送り」の有名なものとしては、
「送り火」や「精霊流し」があります。
「迎え火」を焚いた同じ場所、例えば、
自宅の玄関先・庭先やお墓などの場所で、
「苧殻」(おがら) などに火を点けて
御先祖様の霊をあの世へ送り出す行事です。
「送り火」は、
門口や河原などで焚くのが普通ですが、
大規模な火の行事として展開をしたものに、
京都の「五山の送り火」があります。

一方「精霊流し」(しょうりょうながし) は、
「精霊棚(盆棚)」の供物を片付けた後、
藁や木で作りお供え物や飾り物を乗せた
「精霊船」(しょうりょうぶね) や「灯籠」、
小舟に提灯を置いた「万灯」(まんとう) を
海や川に流して、精霊を送るとともに、
病気や災いも一緒に流す行事です。

長崎県の各地、熊本県の一部及び佐賀市で
行われている「精霊流し」が有名です。
また広島では、8月6日の「広島平和記念日」に鎮魂と平和を祈って、18時頃から
「とうろう流し」が行われます。
