うまずたゆまず

コツコツと

十二支のおはなし

大昔の話。
 
神様が
「一月一日の朝、一番から十二番目までに来たものを
 1年交代で動物の大将にする」という手紙を書きました。
 
それを受け取った全国の動物達は、
自分が一番になろうと翌朝まだ暗いうちから一斉にスタートしました。
 
でも猫だけは「一月二日の朝」とネズミから聞いていたので、
出発しませんでした。
 
イヌとサルは、最初は仲良く並んで走っていたのですが、
そのうち必死になってしまい、とうとう丸木橋の上で大喧嘩を始めました。
 
いよいよ新年の太陽が昇った時、
前日の夕方から出発していた牛が一番に現れました。
 
しかし牛の背に乗っていたネズミが、
「神様、新年おめでとうございまチュゥ」と、
牛の背中からピョンと飛び下り、神様の前に走っていきました。
一番はネズミになってしまったので、
牛は「モゥモゥ!」と悔しがりました。

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続いてトラが到着し、そしてウサギ、リュウがやってきました。 

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こうして次々に動物達が到着し、
ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシ、カエル
の順番となりました。 

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 🐸

 
13番目になってしまった🐸カエル🐸は、
がっかりして「もうカエル」と言って帰っていきました。
 
さて、神様と十二支たちの酒盛りが始まりましたが、
犬と猿はまだケンカをしていました。
 
そこへすごい剣幕で猫が現れ、ネズミを追いかけまわしました。
だから、今でも猫はネズミを追いかけていて、
犬と猿は仲が悪いという事です。
 
~まんが日本昔ばなしより~