「臘日」(ろうじつ、ろうにち)は、
元々は、古代Chinaの「臘祭」(ろうさい)という
年末の習慣が由来とされた日と言われています。
「臘祭」の「臘」という字には「繋ぎ合わせる」という意味があり、
神と祖先の祭祀を一緒に行う(繋ぎ合わせて行う)もので、
「臘」は「猟」(りょう)に通じることから、
猟で捕まえた動物を神や先祖に捧げる祭りが12月に行われていました。
その日が「大寒」に近い「戌の日」で、
これを「臘日」(ろうじつ、ろうにち)と呼んだそうです。
それが後に「辰の日」に変わったと言われています。
日本には祭りの風習は伝わらず、「臘日」という言葉だけが伝わり、
「暦注」(れきちゅう)のひとつとなりました。
古くからこの名を暦に見ることが出来ます。
日本最古の暦である「具注暦」にも記載されています。
それらによると、
- 「小寒」の後、2度目の「辰」の日
- 「大寒」に最も近い「辰」の日
- 「大寒」の後、最初の「戌」の日
- 旧暦12月9日 と様々です。
また、「繋ぎ合わせる」という意味から、
この日を年の暮れとして「大祓」を行うところもあるため、
「大晦日」のことを「臘日」(ろうじつ)と呼ぶこともあります。
また、旧年と新年の境目になる「旧暦12月」を
「臘月」(ろうげつ)と言ったりもします。
この日は、神事や婚礼は「凶」とされています。
令和4(2022)年の「臘日」はいつなのか?
「臘日」がいつなのかについては、上記に説明したようにいくつかあり、
カレンダーごとに違ってくるようです。
- 「小寒」の後、2度目の「辰」の日 ➡ 1月27日(木)
- 「大寒」に最も近い「辰」の日 ➡ 1月15日(土)
- 「大寒」の後、最初の「戌」の日 ➡ 1月21日(金)
- 旧暦12月9日 ➡ 1月11日(火)
と様々です。