うまずたゆまず

コツコツと

土用三郎(どようさぶろう)

土用に入って三日目を
「土用三郎」(どようさぶろう) と言います。
この「土用三郎」の日の天気で、
最も気になる秋の収穫の豊凶を占う風習が
ありました。
 
「土用三郎」の日が、晴れれば「豊作」、
雨ならば「凶作」になると言われています。
 
「土用」は季節の変わり目に当たる期間で、
天候が変わりやすい時期とされています。
そのためこの期間の天気が安定していると、
農作物にも良い影響があると考えられて
いました。
 
特に「夏の土用」は、梅雨が明けて、
たっぷりの日光が降り注ぐ時期です。
この「土用」の時期の暑さと日射は、
元々、熱帯から亜熱帯の植物である稲にとって
成長するためにはとても大切なもので、
秋の収穫量に直結する大問題となるので、
「土用」の天気と「稲の作況」を
結びつけた言葉が出来たのでしょう。
 
 
 
「土用三郎が晴天なれば豊作」の他にも
豊作になることを予測させる言葉には
次のようなものがあります。
 
・土用照り(どようでり)
夏の土用頃の強い日照り。
そのために辺りが乾いてムンムンすること。
豊作の予兆とされます。
 
・土用十日あとさき照れば豊年
「土用入り」から10日目と、
「土用明け」から10日目の天気が晴れなれば
豊作になるという言い伝え。
 
いずれの諺を見ても、土用の時期の晴れは
豊作を約束してくれる有り難い暑さと
いうことのようです。
 
 

 
一方、雨ならば「凶作」の他にも、
その年の収穫が心配になる諺もあります。
 
・土用の入りに秋風が吹く
・土用半ばに秋風が吹く
・土用の秋模様
 
「土用」という暑いはずの時期に
涼しい秋風が吹き出すというのは、
暑さに喘ぐ人間にとっては有り難いことでも
稲の成長にとってはマイナス。
こんな年には凶作が心配されたようです。
 
 
なお熊本県阿蘇市では、
「土用三郎」とは8月3日のことを言います。
そしてこの「土用三郎」の日に
水が湧き出る場所や泉などに
小さな竹筒を準備し御神酒を竹竿に蔓して、
水への感謝の祈りを行います。
その時に、農家で出来た初物の野菜や
茄子や胡瓜などで作った馬の形をした創作品を
御供えして、水難事故の防止や牛馬の安全を
祈願しているそうです。

www.giahs-aso.jp