「年用意」(としようい)は、
「年取用意」(としとりようい)、
「年の設け」(としのもうけ)とも言い、
新年を迎えるための準備をすることを
言います。
年用意(年取用意・年の設け)
「煤払い」や「畳替え」をして家を清め、
お正月に食べる「お節料理」や
お正月に着る「晴着」(はれぎ)の支度、
その地方や家々に古くから伝わる習わしを
伝えたり、準備することなど、様々あります。
年末の忙しない中にも、
来年への期待や新春を心待ちにする気分も
ありますね。
大掃除
一年の汚れはその年のうちに「大掃除」して、
清々しい気分で新年を迎えたいものです。
「大掃除」には、
「家と心を清めた上で、年神様をお迎えする」
という意味があり、
12月13日は「煤払い」の日です。
正月飾り
「正月飾り」は、お正月に家々を訪れる
年神様をお迎えするための目印であり、
年神様に滞在していただくための
「依り代」(よりしろ)です。
3点セットが「正月飾り」の代表的なものです。
12月13日の「正月事始め」以降なら、
いつ飾り初めてもよいとされていますが、
最近は、クリスマスを過ぎた26〜27日頃から
飾り始めるのが一般的です。
末広がりの「八」で縁起が良いため28日や、
28日までに間に合わない場合は
キリが良い30日もいいかもしれません。
但し、29日は「二重苦」に繋がるため、
また31日も「一夜飾り」になってしまい、
縁起が悪いので避けましょう。
お正月の料理
お正月料理の定番と言えば、
やはり「お節料理」。
並べられる一つ一つの料理には、
子孫繁栄や子沢山などを願う縁起物が
選ばれています。
「お節料理」以外にも、
東日本は切り餅、西日本は丸餅を入れた
地域性のある「雑煮」(ぞうに)、
正月用の餅菓子「切山椒」(きりざんしょう)、
正月に無病息災を祈って飲む「大服茶」、
香り高い薬酒「御屠蘇」(おとそ)などが
あります。
なお、『kufura』の
ランキングは以下の通りです。
第1位 | 寿司 | 193票 | 38.6% |
第2位 | すき焼き | 190票 | 38.0% |
第3位 | 焼肉 | 77票 | 15.4% |
第4位 | ラーメン | 59票 | 11.8% |
第5位 | カレー | 55票 | 11.0% |
第6位 | 天ぷら | 52票 | 10.4% |
第7位 | ピザ | 41票 | 8.2% |
第8位 | 餃子 | 27票 | 5.4% |
第9位 | 焼きそば | 24票 | 4.8% |
第10位 | ステーキ | 22票 | 4.4% |
晴着(はるぎ)
「春着」(はるぎ)とは、
正月のために新調した「晴れ着」、
または新調したものでなくても、
正月に着る衣服のことです。
昔は正月が乃ち春だったので、
寒い時期でしたが「春着」(はるぎ)と言いました。
主に子女の華やかな和服を指すため、
「正月小袖」「春小袖」とも言います。
勿論現代では、「春着」とも書いて、
洋服も指します。
昔は、正月を前に、寸暇を惜しんで
「春着」を縫いました。
豪華なものではなくても、縫う着物には、
新年を待つ心の華やぎがありました。
姉のものを妹にというやりくりにも
喜びが溢れていました。
「春着」を着て、晴れやかに
初詣や年賀に出掛けるだけでなく、
家にいてもどこか改まったものを着てみては?