12月31日の除夜(大晦日の夜)、
深夜0時を挟む時間帯に、
全国のお寺で鳴らされる百八つの鐘を
「除夜の鐘」と言います。
人には百八つの煩悩があると言われ、
その煩悩を祓うために、
除夜の鐘を撞く回数は108回とされています。
また、月の 12、
二十四節気の24、
七十二候の 72を足すと108つになり、
一年間を表すとも言われます。
「煩悩」とは、人の心を惑わせたり、
悩ませ苦しめたりする心の働きのことで、
仏教における考え方からきています。
鐘を撞くことでこれらの煩悩を1つ1つ取り除いて、
清らかな心で正月を迎えようと言う訳です。
108回のうち107回目までは前年のうちに撞いて、
最後の1回は新年になってから撞く
(深夜0時に最後の一回をつく)のが
正式な撞き方だそうです。
百八つの煩悩を全てキレイに祓って、
新しい年を迎えるということのようです。
きちんと24時に終了するという寺院では、
鐘の撞き始めを早めに設定し、
22:40頃から開始されるそうです。
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