弘法大師(空海)の忌日が3月21日に由来して、
毎月21日は弘法大師を御本尊としている
お寺では縁日が開かれています。
その中でも、1年の最後の12月21日は、
「納めの大師」と呼ばれる縁日が開かれます。
弘法大師と言えば、
「厄除け」の御利益として有名です。
弘法大師を御本尊としているお寺は、
京都の「東寺(教王護国寺)」や
東京の「西新井大師」や
神奈川県川崎市にある「川崎大師」など
全国各地にありますので、
新しい年を迎える前に、「納めの大師」に
赴いてみてはいかがでしょうか。
弘法大師(空海)は、唐に渡って密教を学び、
真言宗を開いた僧侶です。
他にも、庶民でも学問を学べる
「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん) という
教育施設をつくったり、
農耕用のため池である満濃池 (まんのういけ) の
改修工事を行うなど、様々な活躍をしています。
嵯峨天皇や橘逸勢とともに
「三筆」に挙げられるほどの腕前で、
『弘法も筆の誤り』や『弘法筆を選ばず』
などの諺があるほどです。
● 京都・東寺
京都の東寺で開かれる納めの大師は
「終い弘法」(しまいこうぼう) と呼ばれ、
縁起物、日用雑貨品から植木、骨董品まで、
毎年1,000軒以上の露店が並び、
多くの人で賑わいます。
この日に露店が並ぶようになったのは
江戸時代中期と言われ、
師走の恒例行事となっています。
・住所:〒601-8473
京都府京都市南区九条町1番地
京都府京都市南区九条町1番地
● 東京・西新井大師
関東厄除け三大師として有名な
この日、東京で最後の「熊手市」が
境内で開催されます。
・住所:〒123-0841
東京都足立区西新井1丁目15-1
東京都足立区西新井1丁目15-1
● 神奈川・川崎大師
川崎大師では、境内の特設道場で、
その年ご利益をいただいたお護摩札やお守りに
感謝する「お焚き上げ法楽」が執り行われます。
・住所:〒210-0816
神奈川県川崎市川崎区大師町4−48
神奈川県川崎市川崎区大師町4−48