
「成木責」(なりきぜめ) とは、小正月の行事で、
果樹、といっても
ほとんどは「柿」の木に対して、
その年の豊穣を約束させる木占いです。
「木責め」「木まつり」「ナレナレ」などとも
言われます。
まず2人一組になって果樹に向かい、
そのうちの1人(家人)が
鉈 (なた) か鎌 (かま) を持って木に向い、
「成るか成らぬか、成らねば切るぞ」と
威嚇します。
すると残る一人が木の陰にいて、木に代わって
「成ります、成ります」と豊穣を誓います。
その後、果樹の根元に近い幹に少し傷をつけ、そこに「小豆粥」(あずきがゆ) を塗ります。
そして今年もしっかりなりますようにと
願うのです。
かつては全国の村々に広く分布していた
「小正月」の行事です。
なお果樹に傷をつけるのは、
鉈、鎌などの「刃物」ではなくて、
霊力があるとされる「祝棒」や
どんど焼の燃え残りの竹や松で
打つこともあります。
そして傷をつけた際に剥けた木の皮は、
持ち帰って囲炉裏で燃やしますが、
これは虫の発生を防虫するおまじない
だそうです。