宮中で一月の中・下旬の吉日に行われる
新年の行事の一つです。
毎年1月、天皇、皇后両陛下を始め、
各皇族が列席される他、
首相・最高裁判所長官ら高官、
文部科学大臣、日本学士院会員、
日本芸術院会員などが陪聴して、
人文科学・社会科学・自然科学の分野における
学問の権威者から御進講を受ける儀式です。
「講書始」(こうしょはじめ) が恒例となったのは、
明治2(1869)年に
明治天皇が学問奨励のために定められた
「御講釈始」(ごこうしゃくはじめ) がその始まりと
されます。
当時は国書、漢書についての御進講が行われ、
その後、洋書も加わり、
昭和28(1953)年からは、現在の人文科学・
社会科学・自然科学の3つの分野から
御進講を受けようになりました。