6月4日は「虫歯予防デー」です。
今から95年前の昭和3(1928)年、
日本歯科医師会は「6(む)4(し)」に因んで、
6月4日を「歯科疾患の予防に関する啓発活動を
実施する日」として制定しました。
現在は、「歯と口の健康習慣」という名称で
歯科疾患の予防に関する啓発活動が
毎年6月4日〜10日に実施されています。
虫歯予防デー
今から95年前の昭和3(1928)年に、
日本歯科医師会は「6(む)4(し)」に因んで、
6月4日に「虫歯予防デー」を制定しました。
明治36(1903)年11月27日、
全国から114名の歯科医師が集い、
「大日本歯科医会」の発会式が行われました。
これが全国組織の歯科医師団体である
「日本歯科医師会」の始まりです。
大正15(1926)年、「歯科医師法」改正により、
全国組織の公法人「日本歯科医師会」として
改めて認可され、再発足しました。
国の健康保険制度を担うようになると、
その社会的使命の下、
口腔保健活動に力を入れるようになります。
その第一弾が「むし歯予防デー」制定でした。
全国の小中学校、陸海軍、警察署、刑務所、
市役所、健康保険組合などにポスターや
パンフレットを無料配布した他、
各地で歯科検診や講演会、ラジオ放送での
啓発活動などを積極的に行いました。
昭和7(1932)年6月4日の「虫歯予防デー」からは
子供達に歯科衛生を指導する「歯みがき大会」
(「学童歯磨教練体育大会」)も始まりました。
現在も「全国小学生歯みがき大会」という
名称でこの活動は続けられています。
その後、名称の変更をしたり期間の延長が
なされたりして、平成25(2013)年からは
「歯と口の健康週間」という名称で
歯科疾患の予防に関する啓発活動が
毎年6月4日〜10日に実施されています。
期間 | 名称 |
昭和14(1939) ~昭和16(1941)年 |
護歯日 |
昭和17(1942)年 | 健民ムシ歯予防運動 |
昭和18(1943)年 ~昭和22(1947)年 |
中断 |
昭和24(1949)年 | 口腔衛生週間 |
昭和27(1952)年 | 口腔衛生強調運動 |
昭和31(1956)年 | 口腔衛生週間 |
昭和33(1958)年 ~平成24(2012)年 |
歯の衛生週間 |
平成25(2013)年 | 歯と口の健康週間 |
歯と口の健康週間
(6月4日~10日)
「歯と口の健康週間」は、平成23(2011)年に、
施行されたことにより、
「歯」だけではなく、「口腔」などの健康も
増進していくことを目的として、
厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、
日本歯科医師会などが様々な取り組みを
実施している週間です。
歯にまつわる記念日
6月4日~10日の「歯と口の健康週間」
(6月4日「むし歯予防デー」)の他にも、
1年を通じて様々な歯にまつわる記念日が
あります。
毎月1日「Myハミガキの日」
約半数の人が家族で同じ「ハミガキ」を
使っていると言われています。
但し、口の健康を守り、
快適な状態を保つためには、
一人ひとりが自分に合った「ハミガキ」を
選ぶことが大切です。
個人用の「ハミガキ」について
考える日を作ることで、
より多くの人に「1人1本のMyハミガキ」を
新しい習慣にしてもらうことを目的に
「ライオン」が制定しました。
日付は、「一人一本のMyハミガキ」の
「1」に因み、
月の初めの1日を「ハミガキ」を見直す
きっかけにして欲しいとの思いから。
毎月8日「歯ブラシ交換デー」
「歯ブラシ」は、歯と口の健康を守る上で
大切なハミガキには欠かせません。
しかし、1か月間使用すると毛先が開いて
歯垢を除去する力が低下してしまうことから、
毎月歯ブラシを交換する習慣を
広めていくことを目的に「ライオン」が制定。
4月2日「歯列矯正の日」
歯列矯正の大切さをアピールする日として、
歯列矯正に関する業務を手掛けていた企業が
平成13(2001)年に制定。
「し(4)れ(0)つ(2)」と
読む語呂合わせと、
歯列矯正など新しいことは
4月に始めるのが相応しいということで
この日に決まったようです。
4月18日「良い歯の日」
平成5(1993)年に日本歯科医師会が
歯科保健の啓発活動を目的に制定しました。
「よ(4)い(1)歯(8)」の語呂合わせから
この日に決定しました。
厚生省(当時)と日本歯科医師会では、
平成元(1989)年より「8020運動」と言って、
「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動を推進しています。
そして4月18日の「良い歯の日」に各地で
歯科検診などのイベントを実施しています。
4月29日「歯肉ケアの日」
「歯肉炎予防デー」
4と29で「歯肉(しにく)」の語呂合わせから、
歯肉炎まで予防する「クリアクリーン」を
展開する花王が制定。
6月1日「矯正歯科月間の日」
「矯正歯科」についての関心を高め、
キレイな歯並びで健康増進を計ることを
呼びかけようと「日本成人矯正歯科学会」が
制定。
7月25日「知覚過敏の日」
7月25日は
「な(7)つ(2)ご(5)おり」の
語呂合わせから
「かき氷の日」になっています。
そこで、冷たい物に歯の痛みを感じたら
「知覚過敏対策」をとの想いで、
知覚過敏の改善に取り組む
「シュミテクト」が制定しました。
8月8日「歯並びの日」
正しい矯正歯科治療の普及を目指して、
「日本臨床矯正歯科医会」が制定しました。
日付は、「8」と「8」で
「歯(8)」並びの語呂合わせと、
笑いの声の「ハッハッハッ」のイメージが
健康をテーマとした矯正歯科に相応しい
ことから。
10月8日「入れ歯感謝デー
(歯科技工の日)」
入れ歯や差し歯など、
歯科技工技術に感謝の意味を込めて、
「日本歯科技工士会」が会の創立50周年に当たる
平成17(2005)年9月18日に制定しました。
日付は、「10」と「8」で
「入れ歯」の語呂合わせ。
11月8日「いい歯の日」
日本歯科医師会が「8020運動」の一環として
平成5(1993)年に設定しました。
「8020運動」(はちまるにいまるうんどう)とは、
生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるよう
80歳になっても20本以上自分の歯を
保つことを目標にした運動です。
日本歯科医師会では
11月8日をPR重点日として
国民への様々な歯科保健啓発活動を
行っています。
日付は、「い(1)い(1)歯(8)」の
語呂合わせ。
11月8日「いい歯並びの日」
歯並びへの関心を高め、
嚙み合わせの大切さをPRしようと、
「日本矯正歯科学会」が制定しました。
市民公開講座を開いたり、
日本歯科医師会とともに
啓発活動を行っています。
日付は、11と8で「いい歯」の語呂合わせ。
11月8日、9日「歯ぐきの日」
歯周病と知覚過敏の危険性と、
それらを防ぐために歯茎ケアが大切であることをアピールするために「佐藤製薬」が制定。
日付は、11月8日と9日で
「いい(11)歯(8)ぐ(9)き」の
語呂合わせ。