毎年12月1日は「冬の省エネ総点検の日」です。
省エネルギーの日
化石資源に乏しい日本は、
貴重なエネルギーを大切に使うため、
経済成長と同時に、
エネルギー消費効率の向上に努めてきた結果、
世界でトップクラスの「省エネ」を
達成してきました。
契機となったのは、
昭和48(1973)年と昭和54(1979)年に起こった
2度のオイルショックです。
石油供給が止まるのではないかとの恐れから、
日本中が大混乱に陥ったという教訓から、
エネルギーの効率的な利用を促進する
昭和54(1979)年に「省エネ法」を制定し、
その後もその時々の状況に応じて改正され、
現在に続いています。
「省エネ法」は、正確には、
「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」
と言います。
そして「省エネ対策」を進めるには、
国民の理解を深めることが必要として、
昭和55(1980)年の政府の
省エネルギー・省資源対策推進会議によって
毎月1日を「省エネルギーの日」、
毎年2月を「省エネルギー月間」に
制定されました。
省エネ総点検の日
更に、夏季及び冬季の省エネ総点検するため、
冬季のエネルギー消費がピークになる前の
毎年8月1日を「夏の省エネ総点検の日」、
冬季のエネルギー消費がピークになる前の
毎年12月1日を「冬の省エネ総点検の日」とし
家庭、学校、職場において、
エネルギーの総点検を行い、
エネルギーの使い方を見直したり、
省エネルギー的な生活習慣や
エネルギーの重要性について
国民的理解を深めるための運動が
行われています。
家庭におけるエネルギーの使用割合
「冬の省エネ総点検の日」で注目したいのは、
給湯や冷暖房といった
家庭内でのエネルギー使用の実態です。
資源エネルギー庁の調査によれば、
家庭用エネルギー消費は、
冷房、暖房、給湯、厨房、
動力・照明他(家電機器の使用等)の
5つの用途に分類することが出来ます。
令和3(2021)年度におけるシェアは、
動力・照明他 (32.9 %)、給湯 (28.7 %)、
暖房 (26.3 %)、厨房 (9.7 %)、冷房 (2.4 %) の
順となりました。
家庭で出来る
節電の7つのポイント
「冬の省エネ総点検の日」に
考えていただきたいのは、
家庭内の家電の賢い使い方です。
冬場は窓からの冷気を防ぐことが
暖房費節約に繋がります。
掃除も効果的です。
エネルギー効率の高い家電は
買い替えることも一考です。
また、電力会社の時間帯別料金プランの
見直しも検討するのもいいでしょう。
こまめにスイッチオフ
・テレビ、照明、パソコンなどは
使わない時はこまめにスイッチを切る
待機電力を削減
・プラグを抜く
・こまめに主電源を切る
・スイッチ付きタップを使う
エアコンの節電法
・フィルターの掃除をこまめにする
・室外機の周りに物を置かない
・扇風機を併用すると効率アップ
冷蔵庫の節電法
・物を詰め込み過ぎない
・開けている時間は短くし余分な開閉はしない
照明の節電法
・必要ない明かりはこまめに消灯
・照明器具を掃除して明るさアップ
テレビの節電法
・見ない時は主電源から消す
・画面は明る過ぎないように
その他の節電
・トイレの温水洗浄便座の蓋を閉る
・洗濯機はまとめ洗いで洗濯回数を減らす
・暖房中はカーテンを閉める
・リフォームで内窓などの断熱対策をする
・電力消費が多い朝9時から夜20時頃は
出来るだけ電気を使わない
(ピークの15時頃は特に注意)
・電力会社の時間帯別料金プランを活用
・給湯・暖房設備が古くなって
取替時期を迎えているような場合には、
省エネ性能が高い機器に取り替えることも
検討
日本のエネルギー事情と影響
日本はほとんどのエネルギー資源を
輸入に頼っていることから、
国内外の事情に左右されやすく、
エネルギー価格の変動や
供給不足の影響を受けやすい状況にあります。