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八朔休み(はっさくやすみ)

 
昔、関西辺りでは、「八朔休み」と称して、
「八朔」を休日としていたそうです。
 
夏至から11日目の
半夏生(はんげしょう) から始まった
「昼寝の習慣」もこの 「八朔」 の日で終わり。
長い長い夜なべの季節に入る前のお休みが
「八朔休み」です。
 

 
大阪では「昼寝」のことを
「日の辻休み」(ひのつじやすみ) と言ったことから
「八朔」は「日の辻の取り上げ休み」とも
称していたそうです。
「日の辻」(ひのつじ) とは、
正午前後から2時頃にかけての
最も日差しが強くなる時間を指します。
「日の辻休み」(ひのつじやすみ) とは、
夏季の、真昼の日差しが最も強い頃に
仕事の能率が上がらないために取る
休憩、特に「午睡」を指す言葉です。

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「八朔」の頃から忙しくなり、
昼寝を取り上げられたり、
夜なべが始まったりと、
奉公人にとっては嬉しくない日でした。
辛い思いで「八朔」の休日を迎えたことから
「泣き節句」とも言ったりしました。
 

 
この日の夕食時には奉公人への感謝を示すため
大阪泉北地方では
「牡丹餅」が出されましたが、
奉公人にとっては苦労の始まりであったため、
これを「八朔の苦餅 (にがもち)」と呼びました。
 
山梨の中北地域、峡南地域では
麦饅頭が振舞われましたが、
「饅頭は食いたいし、夜なべは嫌だし」と言い
「泣き饅頭」の名前がつきました。
 
小豆飯を出したところでは
「涙飯」の名前がつきました。
 
この風習は群馬県にもみられ、
「鬼節供」という名で呼ばれています。