
「枝豆」は初夏になると出回る、
夏を感じさせる野菜で、
ビールのつまみとして人気です。
日本独特の野菜で、近年の和食ブームにより
世界に知られ、各国で「えだまめ」として
食べられているそうです。
そんな「枝豆」ですが、実は、俳句の世界で『枝豆』は、秋の季語なんです。
枝豆の基礎知識
枝豆とは
「枝豆」はマメ科一年草の「大豆」の
未成熟子実です。
つまり「枝豆」と「大豆」は同じもので、
まだ若い青い豆が「枝豆」であり、
秋になり熟したものが「大豆」です。
「大豆」の原産地はChinaの東北部と言われ、
野生種の種子は太古から食料としていました。
日本でも縄文時代の遺跡から
「大豆」が出土しており、
8世紀初めの『古事記』や『日本書紀』には、
五穀(米、麦、粟、豆、黍)の一つとして
記されています。
「枝豆」として食べ始めた時期は
定かではありませんが、
奈良あるいは平安時代からと言われています。
江戸時代には、夏に枝豆売りの姿があった
ようです。
名前の由来
「枝豆」という名前の由来は、その名の通り、
大豆の未成熟な実を、枝つきのまま茹でで
食べたことからこの名前がついたと言われて
います。
かつては田の畔などに植えられたことから、
地方によっては「あぜ豆」とも呼ばれて
います。
品種と種類
「枝豆」は、元々は、大豆子実用の品種の
「若さや」を利用していましたが、
現在は枝豆専用品種が400品種以上もあります。
鮮やかな緑色が特徴的で、
「奥原早生」「白鳥」「サッポロミドリ」など
様々な品種があります。
近年は、大豆の一種である茶豆や黒豆も
独特の風味が好まれて、
「枝豆」として全国的に出荷されています。
山形の「だだちゃ豆」、新潟の「茶豆」や
兵庫の「丹波黒」などがあります。
なお、茶豆も黒豆も成熟する前は、
さやも実も緑色です。
栄養素
「枝豆」は、成熟した大豆と同様に、
「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高い食物で
たんぱく質の他、カルシウム、ビタミン、
食物繊維、鉄、カリウムなどの栄養成分が
豊富に含まれています。
「枝豆」のたんぱく質の中に含まれる
「メチオニン」という物質は、
ビタミンA、B1、Cとともに、
アルコールの分解を助け、
肝臓の負担を軽くしてくれますから、
ビールのつまみとして枝豆を食べることは、
理に適っているんですね。
大豆には含まれないビタミンAやCを含む他、
ビタミンB1を豊富に含んでいます。
ビタミンB1は、糖分の代謝を良くし、
神経の機能を正常に保つ作用があることから、
疲労回復、夏バテ防止に役立つと言われて
います。
葉物野菜に多い「葉酸」が
多く含まれていますから、
身体の成長、貧血予防、生活習慣病などに
効果があります。
なお、「枝豆」をさやごと茹でても、
それほど栄養成分が変わることはありません。
枝豆を食べる
「枝豆」は、時間の経過とともに
独特の風味と甘さが落ちてしまうため、
鮮度がとても大切です。
買ったその日のうちに全て茹でておき、
食べ切れない分も、上手に保存するのが
美味しさを保つ秘訣です。
選び方
「枝豆」は、色が鮮やかで、
膨らんだ豆の粒の大きさが揃っているものを
選びましょう。
枝付きのものは鮮度が保たれているので、
より新鮮な豆の風味を味わえます。
葉が活き活きとしており、丈が低く、
さやが密生しているものを選びましょう。
・豆の部分が大きく膨らみ、
粒の大きさが揃っているもの
・さやがピンと張り、うぶ毛の濃いもの
・葉や茎が変色せず、みずみずしい色味のもの
枝豆を茹でる
1. 流水で洗い、両端を切り落とします。
2. 茹でる前に多めの塩で揉んで、
余分なうぶ毛を取ると、色良く茹で上がり
ます。
3. たっぷりの熱湯に2~3%の塩を加えたら、
塩揉みしておいた枝豆を、
塩がついたままの状態で鍋に入れて、
約3~5分茹でます。
- ポイント-
5分以上茹でると旨味が溶け出してしまうので
注意が必要です。
4. 茹で上がったらザルに上げて、水に晒さず、
扇風機やうちわで強い風を当てて、
一気に蒸気を飛ばすようにしましょう。
保存方法
・保存する際は、短時間で堅めに茹で上げ、
水分を飛ばし、保存袋に入れて
冷凍庫へ入れます。
・食べる直前に凍ったまま
熱湯でサッとひとゆですれば、
丁度良い食感とそのままの旨味を
楽しむことが出来ます。
食べ方
枝豆は、出来立てはホクホクした食感を楽しめ、
冷えたものも甘味が増すので、どちらにしても
美味しくくいただけます。
塩茹でしたものをそのまま食べるだけでなく、
鰻と混ぜ合わせると夏のスタミナご飯になり、
カップケーキに加えると手軽に作れるおやつに
なります。
たくさんある時には、牛乳や生クリームを加え
冷たい枝豆ポタージュにすると、
夏の清涼感を味わうことが出来ます。
ずんだ餅
主な産地
枝豆の日本国内の収穫量の多い県は千葉県で、次いで北海道、群馬県となっています。
