「もみじつたきばむ」
と読みます。
「楓」(かえで)や「蔦」(つた)の葉が
色づく頃となりました。
いよいよ、紅葉の季節です。
この頃になると、
「紅葉前線」という言葉が
聞こえてくるようになります。
9月頃から北海道の大雪山系を手始めに始まり、
北から南へ、山から里へと徐々に時間をかけて
日本全体を鮮やかに染め上げていきます。
紅葉が始まってから完了するまでは、
約1ヶ月掛かるそうです。
地球上の森林の中で、
落葉樹林が広く分布している地域は
決して多くはなく、
紅葉が見られるのは、
東アジア・北米・欧州の一部の地域に
限られているようです。
その中でも日本は広葉樹の種類が多く、
寒暖の差など変化に満ちた気候風土のお陰で、
色とりどりな紅葉を見られることから、
その色の豊富さやグラデーションの繊細さが
群を抜いていることから、
「紅葉が世界一美しい国」と言われています。
朝の気温が8度位になると
木の葉が色づき始め、
最低気温が5℃くらいになると
グッと進むと言われています。
ただ気温が低過ぎると
紅葉する前に枯れてしまいますから、
冷え込めばよいという訳ではないようです。
5℃前後の最低気温が続くことだけでなく、
昼間に十分な日照があること、
昼と夜の気温差が大きいこと、
そして樹木が適度な水分を得られていること
などの自然条件が揃うと、
葉の中にある赤色や黄色などの
色素の量の変化によって、
色鮮やかな美しい紅葉となると
考えられています。