うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「楓蔦黄」

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「もみじつたきばむ」と読みます。
 

 
 
(かえで)や蔦(つた)の葉が色づく頃となりました。
いよいよ、紅葉の季節。
この頃になると、
「紅葉前線」という言葉が聞こえてくるようになります。
9月頃に北海道の大雪山から紅葉が始まり、
北から南へ、山から里へとゆっくりと時間をかけて、
日本全体を鮮やかに染め上げていきます。
「桜前線」が北上するのとは逆に、
日本列島を徐々に南下していきます。
 

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具体的な見頃は、
平野部では、北海道や東北は10月、
関東・東海・近畿・中国・四国・九州は
11月から12月上旬、
山間部などは少し早まります。
 
日本の紅葉の美しさや鮮やかさは、
世界有数と言われており、
寒暖の差など変化に満ちた気候風土のお陰で、
その色の豊富さやグラデーションの繊細さでは
群を抜いています。
 
地球上の森林の中で、
落葉樹林が広く分布している地域は決して多くはなく、
紅葉が見られるのは、
東アジア・北米・欧州の一部の地域に限られているようです。
 
 
紅葉は、最低気温が5℃くらいになると
ぐっと進むと言われています。
ですが、気温が低過ぎると紅葉する前に枯れてしまいますから、
冷え込めばよいという訳ではないようです。
 
 
鮮やかな赤色になるには、
昼と夜の気温差が大きくて、
葉が充分に日光を浴びることが大切なのだとか。
 
1本の紅葉に、
黄〜オレンジ〜赤とグラデーションが出来るのは、
そんな理由からだったのですね。
 

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