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七十二候「鴻雁来」

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「鴻雁来」(こうがんきたる)とは、
暖かい南へと下っていくツバメと入れ違いに、
雁が北から渡ってくる頃という意味です。
 
「鴻雁」とは、渡り鳥の「ガン」のことで、
「鴻」は「ひしくい」と読み、大型のガン
ことを言います。
「雁」小型のガンを指しているそうです。
 
冬を日本で過ごす渡り鳥のことを
「冬鳥」と言います。
 

 
雁は日本で冬を過ごし、
暖かい春になるとシベリアの方へ帰ります。
 
毎年秋なって、北から初めて渡って来る
雁を「初雁」(はつかり)と呼びます。
そしてちょうど雁が渡ってくる頃に吹く北風は
「雁渡し」(かりわたし)と呼ばれ、
秋の季語になっています。
この風が吹き出すと
夏も去り、海も空も青色が冴えてくるので
「青北風」 (あおきた)とも呼ばれます。
 

 
来春「清明」の次候「鴻雁北(こうがんかえる)
には、ツバメの渡来と入れ替わって、
冬を日本で過ごした雁が北のシベリアへと
帰って行きます。

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