うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「水始涸」

「みずはじめてかる」と読みます。
 

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この「みずかれる」は、
川の水とかが涸れることを言っているのではありません。
 
田の水がなくなり、色づいた稲穂が頭を垂れる頃、
稲穂根づく田から水が減り、収穫の時期になった、
ということを意味しています。
 

 
実った稲が垂れ下がると、だんだんと黄色く色づき始めます。
8割ほど色が変化したところで、
水を土が湿る程度まで減らし、その後、稲を刈り取ります。
 

 
種籾の用意に始まり、米が出来るまで約半年。
昔から「米」の字にかけて
「米作りには八十八の手間がかかる」と言われていますが、
農家の人達が丹誠込めた田んぼは今、
黄金色に染まり、風にそよぐ稲穂が実りの秋の到来を告げています。 
 

 
刈り取った稲は、茎の部分で結束し、逆さまにして乾燥させます。
そして脱穀し、皆様の食卓へ運ばれるのです。
 

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