うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「水始涸」

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「みずはじめてかる」
と読みます。
 
 
この「みずかれる」は、川の水とかが
涸れることを言っているのではありません。
 
「田の水がなくなり、
 色づいた稲穂が頭を垂れる頃」とか、
「稲穂根づく田から水が減り、
 収穫の時期になった」ということを
意味しています。
 

 
「落とし水」おとしみず
稲が実ると、水田の水は必要なくなるので、
畔の水口を切って水を落とし、
田を乾かして刈入れに備えます。
その時の水路や小川に流れていく水を、
「落とし水」と言います。
棚田では小さな滝のように落ちるのを
見ることが出来ます。
 
大体、稲刈りの5〜10日前に水を抜きます。
出穂40〜45日前後に稲刈りを行うため、
逆算して出穂後30日頃を目安とすることも
あります。
 
 
種籾の用意に始まり、米が出来るまで約半年。
昔から「米」の字にかけて
「米作りには八十八の手間がかかる」
と言われていますが、
農家の人達が丹誠込めた田んぼは今、
黄金色に染まり、風にそよぐ稲穂が
実りの秋の到来を告げています。
 
刈り取った稲は、茎の部分で結束し、
逆さまにして乾燥させます。
そして脱穀し、皆様の食卓へ運ばれるのです。
 

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