「すずかぜいたる」もしくは
「りょうふういたる」と読みます。
「立秋」・・・いよいよ季節は「秋」に突入し、
真夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わり始める頃となりました。
まぶしく輝いている太陽も日射しを和らげ、
夕方に鳴く虫達の音色も涼しさを演出してくれます。
ですが、実際この時期はまだまだ暑い!
「暑さ指数(WBGT)」が「33」を超えると予想される時に、
「熱中症警戒アラート」[PDF]が発表されます。
暑さ指数
[WBGT:Wet Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度]とは、
熱中症を予防することを目的として、
1954年にアメリカで提案された指標です。
「WBGT」(湿球黒球温度)は、
「自然湿球温度」と「黒球温度」を測定し、
また、屋外で太陽照射のある場合は「乾球温度」を測定して、
それぞれの測定値を基に次式により計算したものです。
また、屋外で太陽照射のある場合は「乾球温度」を測定して、
それぞれの測定値を基に次式により計算したものです。
<屋内及び屋外で太陽照射のない場合>
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度
<屋外で太陽照射のある場合>
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
「単位」は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、
その値は気温とは異なります。
関東甲信地方では、
令和2年7月から10月第4水曜日までを対象とした期間に、
翌日又は当日の
暑さ指数(WBGT)が33以上に
なることが予想される場合に、
「熱中症警戒アラート(試行)」が発表されます。
日本生気象学会では
「日常生活に関する指針」[PDF]を下記の通り公表しています。
<日常生活に関する指針>
温度基準 (WBGT) |
生活活動の目安 |
注意事項 |
危 険 (31℃以上) |
全ての 生活活動で 起こる危険性 |
高齢者においては 安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28~31℃) |
外出時は炎天下を避け、 室内では室温の上昇に注意する。 |
|
警 戒 (25~28℃) |
中等度以上の 生活活動で 起こる危険性 |
運動や激しい作業をする際は 定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注 意 (25℃未満) |
強い 生活活動で 起こる危険性 |
一般に危険性は少ないが 激しい運動や重労働時には 発生する危険性がある。 |
「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」によると・・・。
<運動に関する指針>
気温 (参考) |
暑さ指数 (WBGT) |
熱中症予防運動指針 | |
35℃以上 | 31℃以上 | 運動は 原則中止 |
特別の場合以外は運動を中止する。 特に子供の場合には中止すべき。 |
31~35℃ | 28~31℃ | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
熱中症の危険性が高いので、 激しい運動や持久走など 体温が上昇しやすい運動は避ける。 10~20分おきに休憩をとり 水分・塩分の補給を行う。 暑さに弱い人、体力の低い人、 肥満の人や 暑さに慣れていない人などは 運動を軽減または中止。 |
28~31℃ | 25~28℃ | 警 戒 (積極的に休憩) |
熱中症の危険が増すので、 積極的に休憩をとり 適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、 30分おきくらいに休憩をとる。 |
24~28℃ | 21~25℃ | 注 意 |
熱中症による 死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、 運動の合間に 積極的に水分・塩分を補給する。 |
24℃未満 | 21℃未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
通常は熱中症の危険は小さいが、 適宜水分・塩分の補給は 必要である。 市民マラソンなどでは この条件でも 熱中症が発生するので注意。 |