うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「土脉潤起」

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「つちのしょううるおいおこる」

と読みます。

 
冷たい雪が暖かい春の雨に変わり、大地に潤いを与える頃。
寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。
 

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冬の間は空気が非常に乾燥しているので、
雨が降る確率も低くて土も乾きがちです。
春が近づいて来るにつれて雨が降る回数も増えてきて、
土にも潤いが戻ってきます。
 
乾燥して硬くなった土では、
土の中で眠っている虫達は
なかなか這い出てくることが出来ません。
「土脉潤起」の頃、土が潤ってくると柔らかくなって、
虫などの生き物達も外の世界に出て来やすくなります。
春の訪れとともに、
生き物達が外に出やすい環境が整ってくるという
様子を示しています。
 
 
「土脉潤起」は
春を告げる「雨水」の時期に当たる七十二候ですが、
新暦で言えばまだまだ真冬の時期で寒さが厳しいです。
 
寒さ厳しい中にも、2月の終わり頃になると
春を感じるような陽気の日もあり、
まさに「三寒四温」の季節とも言えます。
昨日は暖かかったからと油断をすると、
今日はものすごく寒くて風邪を引きやすい時期でもあります。
 
また、「土脉潤起」は
雨が降る回数が増えて土が湿ってくるという意味ですが、
実際は空気も乾燥していてインフルエンザの流行も続く頃です。
暖かくても、羽織物を用意したり、携帯用カイロを持ち歩いたりして
冷やさないようにしましょう。
空気の乾燥もまだ続いているので、
マスクや加湿器をフル活用したい時期ですね。
 

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