うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「紅花栄」

「べにばなさかう」と読みます。
 
紅花が盛んに咲く頃を表した候ですが、
実際に咲き始めるのはもう少し後の6月末頃からになります。
 
 
 
 
「紅花」の原産はエジプトと言われ、
日本にはシルクロードを通って飛鳥時代に伝わり、
その後、近畿地方を中心に全国に広まっていきました。
江戸時代中期以降、
山形県最上地方で大々的に栽培されるようになり、
その地で作られる「最上紅花」は、
徳島県で生産される「阿波の藍玉」と並んで
「江戸時代の二大染料」として知られるようになったそうです。
 

最上川地方
山形市、米沢市、酒田市、天童市、
山辺町、中山町、河北町、白鷹町
 
松尾芭蕉も「奥の細道」で、
東北地方遍歴の際、最上地方に立ち寄り、
紅花を句題に発句しています。
  眉はきを おもかげにして 紅粉の花
芭蕉  
 
最上地方は今でも「紅花」の日本最大の産地として知られ、
昭和57(1982)年には、山形県の県花に認定されています。
 

 
そして平成31年2月には、
日本農業遺産」に認定されています。
令和2年7月22日、山形県紅花振興協議会は
「世界農業遺産」への認定申請に係る承認について
申請しました。
 
 

 
 
「紅花」は、花から採取した染料ばかりでなく、
種から採った「紅花油(サフラワー油)」、花を乾燥させて「漢方薬」、
また観賞用として「切り花」など、
私達の身の回りの様々なものに利用されています。
 
 
紅花の花を乾燥させた「漢方薬」には「リノール酸」や「ビタミンE」、
種から採れる油には「リノール酸」や「オレイン酸」などが
含まれています。
 
特に注目すべきは、「リノール酸」という「不飽和脂肪酸」です。
「不飽和脂肪酸」には、
血中の悪玉コレステロールを減少させる働きがあり、
動脈硬化や心臓病、高血圧といった
生活習慣病の予防・解消に効果があるとされています。
 
また、「オレイン酸」には胃酸の分泌量を調節することで、
腸内環境を整え、便秘を解消する効果も期待出来ます。
 
 
但し、あくまでも油分なので、
摂り過ぎは肥満に繋がる可能性があるので、
必要な量だけをとるようにすることが大切です。 
 

f:id:linderabella:20201227114527j:plain