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八咫烏(やたがらす)

八咫烏」は神武東征の折、道案内をしたと言われる烏であり、
「導きの神」として信仰されています。また、太陽の化身ともされています。
 
 

導きの神

 『古事記』によると、
東征中の神武天皇が熊野の山中で苦境に陥った時、
高木神(高御産巣日神)の命令によって
天界から遣わされたのが「八咫烏」です。
神武一行はこの霊鳥の先導によって、
荒ぶる神々が待ち構える中、吉野に進軍することが出来ました。
 
一方『日本書紀』では、
神武天皇の夢枕に天照大御神が現れて、
「郷導(くにのみちびき)として八咫烏を遣わす」と述べられ、
目覚めると実際に空から八咫烏が飛び降り、一行を先導します。
 
カラスは、日の出とともに現れて夜明けを告げることや
その自在な飛翔力から、
古代の日本人の間では神意を伝える霊長と信じられていました。
巨大ガラスが太陽神・天照大御神の神使となり、
その太陽神の子孫である神武天皇の先導役を務めるというのは、
烏を霊鳥とする古来の伝統的な信仰に基づいているのです。
 
「咫」(あた)は長さの単位で、
親指と中指を広げた長さ(約18cm)なので、
八咫は144cmとなりますが、
ここでいう「八咫」とは単に「大きく広い」という意味です。
八咫烏は太陽の化身で、三本の足があります。
この三本の足はそれぞれ
「天」「地」「人」を表すと言われています。
「天」とは「天神地祇」、すなわち「神様」のことです。
「地」とは「大地」のことで我々の住む自然環境を指します。
つまり、太陽の下に、
神様と自然と人が血を分けた兄弟であるということが、
二千年前に示されていたのです。
 
平安時代初期の『新撰姓氏録音』(しんせんしょううじろく)という
古代氏族の系譜をまとめた書によると、
 八咫烏賀茂氏の祖神・賀茂建角身命(かものたけつのみのみこと)
化身とされています。
賀茂氏は、天皇行幸に関する業務を司り、
行幸のお供をする朝廷の職を世襲した一族です。
 

ご利益(神徳)

  • 交通安全

 

お祀りする神社

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